★米国株式市場は上昇:米中通商協議の進展期待から買い優勢
NYダウは30.52ドル高の27492.63ドル、ナスダックは1.48ポイント高の8434.68で取引を終了した。米中通商協議が部分合意に向けて進展する中、『トランプ米政権が第4弾の一部撤廃を検討している』などと報じられた。米中貿易協議の進展期待を背景に買いが優勢となり、ダウ平均は連日で史上最高値を更新した。VIX指数は12.83から13.10へ上昇した。
★NY外国為替市場:リスク選好のドル買い優勢
ドル/円は、米中貿易協議の進展期待を背景に米国株相場が連日で史上最高値を更新すると、投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売り・ドル買いが先行した。10月米サービス部門PMI改定値が50.6と予想の51.0を下回り、10月米総合PMI改定値が50.9と前月の51.2から下方修正されたことが分かると一時108.81円付近まで売られる場面もあったが、下押しは限定的だった。その後、発表された10月米ISM非製造業指数が54.7と予想の53.5を上回ったことが明らかになると一時109.24円と日通し高値を更新している。米長期金利が一時1.8708%前後と9月16日以来の高水準を付けたことも相場の追い風となった。
ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇や予想を上回る米ISM非製造業指数を理由にユーロ売り・ドル買いが進行した。10月25日の安値1.1073ドルを割り込み、一時1.1064ドルまで下値を広げた。ユーロ豪ドルやユーロスイスフランなどユーロクロスの下落につれた売りも出た。
★NY原油先物市場は続伸:米中通商協議の進展期待から買い優勢
NY原油先物市場は56.30-57.50ドルのレンジ相場となった。報道によると、中国は米国との通商協議における『第1段階』の合意の一環として、9月に発動した対中関税を撤回するよう米国に要請しており、第1段階の合意には12月15日に約1560億ドルの対中関税発動を中止することも含まれているもよう。米中通商協議の進捗状況を受けて、原油の需要減につながるとされた通商摩擦への警戒感が後退し、原油相場は底堅い動きが続いた。来月前半に開催される石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国会合で協調減産の延長が決定される可能性も相場の下支えとなった。
★NY金先物市場は大幅続落:リスク回避の金買いは後退
NY金先物市場は1480.70-1511.90ドルのレンジ相場となった。米中通商協議の進展期待の高まりを受けて、安全資産とされる金には売り圧力が強まった。米長期金利が上昇傾向を強めたことも金利がつかない金の重石になった。為替相場でドルが対ユーロで堅調となると、ドルで取引される金先物は下げ足を速めた。
★米国債券市場は3日続落:安全資産としての債券売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.09%高い(価格は下落)1.86%で終了した。予想を上回る10月米ISM非製造業指数や米中貿易協議の進展期待を背景に、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。
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