★米国株式市場は下落:米中通商協議に対する懸念再燃で売り優勢
NYダウは140.46ドル安の27046.23、ナスダックは11.62ポイント安の8292.36で取引を終了した。米中通商協議に対する懸念が再燃したことで、中国関連銘柄を中心に売りが強まった。また、10月シカゴ購買部協会景気指数が2カ月連続で節目となる50を割り込み、製造業の不振が示され。前日に約1カ月半ぶりの高値をつけていた影響で利益確定売りが入りやすかったこともあり、一時は260ドル超安まで下げ幅を拡大する場面も見られた。 VIX指数は12.33から13.22へ上昇した。
★NY外国為替市場:リスク回避のドル売り優勢
ドル/円は、一部報道で『中国はトランプ米大統領との長期的な貿易交渉に対して疑問がある』と伝わり、米中通商協議に対する先行き不透明感が意識されると、全般にリスク回避の動きが優勢となった。また、この日発表された9月米個人消費支出(PCE)や10月米シカゴPMIなどが予想より弱い結果となったことも相場の重石になった。米国株安や米長期金利の大幅低下とともに下値を探る動きとなり、一時107.93円と11日以来の安値を更新。引けにかけても安値圏でのさえない動きが続いた。
ユーロ/ドルは、ユーロ/円などの下げにつれて、1.1132ドルまで売りに押される場面も見られた。一方で、米長期金利が大幅に低下した影響もあり、その後は1.11ドル台半ばで売りも一服した。
★NY原油先物市場は続落:先行き原油需要の低下懸念を嫌気
NY原油先物市場は、前日に発表された米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計で、原油在庫が市場予想を大きく上回る積み増しとなったことが上値を圧迫するなか、予想比下振れの10月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)を受けて中国経済の先行き懸念が強まったことや、米中協議への懸念が再燃したことを背景に売りが加速した。
★NY金先物市場は続伸:米中通商協議への先行き不透明感から買い優勢
NY金先物市場は1496.00-1516.70ドルのレンジ相場となった。米ブルームバーグは31日、匿名筋の情報として中国がトランプ米大統領と長期的で包括的な通商合意を結べるか疑問視していると報じた。そのため、米中通商協議への先行き不透明感を背景に、米国株安・債券高(金利は低下)が進むなど、投資家のリスク志向が後退し、逃避資産の金が買われた。
★米国債券市場は続伸:低調な経済指標と米中通商協議の不透明感
米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.08%低い(価格は上昇)1.69%で終了した。10月米シカゴPMIなどの低調な米経済指標を受けて、安全資産とされる債券需要が高まった。また、米国株の下落や米中貿易交渉への懸念なども債券買いを誘った面があった。
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