FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:スマートフォン需要鈍化見通しでハイテク株売られる

NYダウは83.18ドル安の24664.89、ナスダックは57.18ポイント安の7238.06で取引が終了した。台湾セミコンダクターが、スマートフォン需要の鈍化を理由に慎重な通期見通しを示したことが嫌気され、アップルやインテルなどハイテク株が売られた。米長期金利の上昇が投資家の悪化につながり190ドル超下げた。ただ、『ローゼンスタイン米司法副長官はトランプ米大統領にロシア捜査対象ではないと伝えた』と報じられると、米政権運営の先行き不透明感が和らぎ、20ドル超安まで買い戻された。VIX指数は15.60から15.96へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドルは方向感を欠いた動き

ドル/円は、NYダウの190ドル超安を受けて107.25円まで小幅に下げた。その後、米司法副長官の発言が報じられると、NYダウが20ドル超安まで反発するにつれる形で107.50円まで持ち直した。ただ、アジア時間に付けた高値107.52円を上抜け出来ず伸び悩むなど、107.35円前後で方向感が定まらなかった。ポンド絡みの取引が中心となった。ユーロ/ドルは、ロンドンフィキシングに絡んだユーロ売りが出たほか、米長期金利の上昇幅拡大がユーロ売りを後押しした。前日安値の1.2342ドルを下抜け1.2329ドルまで下げ足を速めた。ユーロ売り一巡後は1.230ドル台半ばでの持ち高調整が続いた。

 

NY原油先物市場は伸び悩み:高値抜けで利益確定売り優勢

NY原油先物市場は一時69.56ドルと約3年4ヵ月ぶりの高値を付けたものの、そのあとは利食い売りなどに押された。米原油在庫がただちに増加するとの見方は少ないものの、米長期金利の上昇やドル安が一服していることから、ポジション調整的な売りがやや目立った。OPEC加盟国と非加盟国の合同専門委員会(JTC)が、2017年1月から導入している協調減産の効果で世界的な原油供給過多は実質的に解消したとの見方を示していることが報じられた。

 

NY金先物市場は小幅安:米政治不安緩和で金の需要後退

NY金先物市場は一時1343.20ドルまで売られた。米国株は弱含みとなったが、米長期金利の上昇や政治不安が緩和されたことから、安全資産としての需要が後退した。また、『米司法副長官がトランプ氏に対して特別検察官の捜査対象外と伝えた』との報道が材料視された。

 

米国債券市場は続落:長期債に持ち高調整の売り

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)2.91%で終了した。市場では『足元で長短金利差の縮小が続いた反動から長期債に持ち高調整の売りが出た』との指摘があり、一時2.93%まで上昇した。

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