FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:FOMCを控え全般様子見ムードで手控え

NYダウは19.26ドル安n27071.46、ナスダックは49.13ポイント安の8276.85で取引を終了した。NYダウは7-9月期決算への期待感から上昇に転じる場面も見られたが、30日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて様子見ムードが強く、前日終値を挟んだ方向感の乏しい動きになった。足もとで上昇が目立っていたハイテク株などに利益確定目的の売りが散見された。VIX指数は13.11から13.20へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:様子見ムード広がる中値動きの乏しい展開

ドル/円は、108.90円台を挟んだ方向感の乏しい動きとなっていたが、一部報道で『11月中旬のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の米中首脳会談では、第1段階合意の署名には至らない可能性がある』と伝わると、リスク回避目的の売りに押されて108.70円近辺まで値を下げた。もっとも、その後はすぐに108.90円台まで下値を切り上げるなど、米中貿易協議絡みの報道に対する反応は一時的となった。30日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えていることもあり、総じて様子見ムードが強かった。 

ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの上昇につれて買いが先行した。10月米消費者信頼感指数が予想より弱い結果となったことも買いを誘い、昨日高値の1.1107ドルを上抜けて一時1.1119ドルまで値を上げた。 

 

NY原油先物市場は続落:原油の協調減産拡大への期待感が後退

NY原油先物市場は54.61ドルー55.91ドルのレンジ相場となった。10月CB消費者信頼感指数が市場予想を下回ったことを受けてポジション調整的な売りが入った。また、石油輸出機構(OPEC)加盟・非加盟国による協調減産拡大への期待感が後退したことを背景に売りが先行した。ただ、為替市場でドルがユーロに対して売りが優勢になると、ドル建ての原油に割安感が生じたことで買い戻しも入り、下げ幅を縮小して取引を終えた。 

 

NY金先物市場は続落:リスクオフ姿勢がやや後退して売り優勢

NY金先物市場は1485.60-1497.10ドルのレンジ相場となった。30日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控え、調整の売りが継続した。また、米中通商協議や英EU離脱への警戒感が緩み、投資家のリスクオフ姿勢が後退していることが、引き続き金の上値を圧迫している。 しかしながら、通商協議を巡る第1段階の合意文書署名が、APECに間に合わない可能性が出てきたことから、金先物の下げ幅は縮小した。

 

米国債券市場は横ばい:FOMC控え全般様子見

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ1.84%で終了した。翌日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えていることもあり、全般に様子見姿勢が強かった。 

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