FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米中通商協議懸念後退でリスク選好の買い優勢に

NYダウは132.66ドル高の27090.72、ナスダックは82.87ポイント高の8325.99で取引を終了した。トランプ米大統領が『中国との貿易に関する合意署名の作業は想定より早く進んでいる』との見解を示したほか、欧州連合(EU)が英国のEU離脱期限の延長を認めたことから投資家心理の改善を意識した買いが強まった。マイクロソフトやアップルが上場来の高値を更新するなどハイテク株主導で上げ幅を広げ、一時は200ドル超高まで値を上げた。 VIX指数は12.65から13.11へ上昇した。

 

NY外国為替市場:109円台の上値の重さを意識

ドル/円は、トランプ米大統領が『中国との貿易に関する合意署名の作業は想定より早く進んでいる』との見解を示したことをきっかけに買いが強まった。米中貿易協議の進展期待から日経平均先物や欧米株価、米長期金利の上昇などとともに上値を試す動きとなり、109.04円と8月1日以来の高値を更新した。109円台では上値の重さも意識されたが、総じて底堅く推移した。

ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの上昇につれて買いが先行し、1.1107ドルまで値を上げた。買い一巡後は1.1084ドル付近まで下落する場面も見られたが、売りの勢いも長続きしなかった。1.1090ドル台を中心とするレンジ内での神経質な値動きとなった。 

 

NY原油先物市場は反落:原油在庫増の思惑から利食い売りが優勢

NY原油先物市場は55.58ドルー56.92ドルのレンジ相場となった。トランプ米大統領が米中の第1段階合意の早期署名に楽観的な見方を示したことが手がかりに投資家のリスク選好ムードが高まり、原油先物は買われる場面もあったが、先週末まで4日続伸した反動で徐々に利食い売りが優勢となった。 また、米国のオクラホマ、クッシングの原油在庫が大幅に増加しているとの見方で利益確定を狙った売りが増えた。

 

NY金先物市場は下落:米中通商協議への期待から売り先行

NY金先物市場は1492.30-1510.80ドルのレンジ相場となった。トランプ米大統領の『中国との貿易に関する合意署名の作業、想定より早く進んでいる』との発言を受けて米中通商協議への期待感が高まり、投資家のリスクオフ姿勢が後退し、逃避資産の金は売りに押された。心理的な節目となる1,500ドルを再び下回った。

 

米国債券市場は続落:安全資産の債券需要が低下して売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い(価格は下落)1.84%で終了した。米中貿易協議の進展期待が高まり、英国のEU離脱問題に対する懸念が後退するなか、安全資産とされる債券需要が低下した。利回りは一時1.8579%と約1カ月ぶりの高水準を付けた。

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