★米国株式市場は上昇:決算絡みの売り買い交錯
NYダウは45.85ドル高の26833.95、ナスダックは15.50ポイント高の8119.79で取引を終了した。ボーイングの7-9月期決算は大幅な減収減益となり予想も下回ったが、運航停止中の『737MAX』に関して同社が強気な見通しを示すと買い戻しが進んだ。キャタピラーも決算は低調だったが、決算説明で経営陣が中国販売の底入れ見通しに言及すると買いが優勢になった。一方、半導体などハイテク株の一角に売りが出て相場の上値を抑えた。欧州連合(EU)が英国の離脱延期申請を全会一致で支持したことで、合意なきEU離脱への懸念が後退したものの、引け後に予定される多数の主要企業決算を見極めたいとの思惑から小動きとなった。VIX指数は14.46から14.06へ低下した。
★NY外国為替市場:徐々にドルが底堅い展開
ドル/円は、キャタピラーやボーイングの低調な決算を受けてNYダウ先物は一時170ドル超下落したものの、現物のNYダウが小高く始まり一時100ドル超上昇したため、投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが優勢になった。108.50円より上の水準に観測されていた国内輸出企業の売りをこなしながら一時108.70円の本日高値まで値を上げた。その後、米国株がマイナス圏に沈んだタイミングで108.62円付近まで売られたものの、米長期金利が上昇に転じたこともあって下押しは限定的だった。取引終了にかけて再び108.70円に面合わせした。
ユーロ/ドルは、明日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前にポジション調整目的の売りが先行すると一時1.1106ドルと日通し安値を付けたものの、そのあとはユーロ/円の上昇につれた買いが優勢になり一時1.1140ドルの日通し高値を付けた。
★NY原油先物市場は大幅続伸:原油在庫の予想外の減少
NY原油先物市場は53.62ドル-56.07ドルのレンジ相場となった。米エネルギー情報局(EIA)が23日発表した週間在庫統計で原油在庫は増加予想に反して減少していたことや、ガソリン在庫の減少幅は予想を上回っていたことが上昇の要因となった。石油輸出国機構(OPEC)加盟国、非加盟国が12月会合で減産拡大を検討しているとの観測が広がっていることも買い材料となった。
★NY金先物市場は反発:戻りも限定的で1500ドル回復せず
NY金先物市場は1490-1499.40ドルのレンジ相場となった。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る情勢の不透明感は増していることから、一時1500ドルに迫る場面があったが、米国株高や長期金利の下げ渋りを意識して安全逃避の買いはやや一服した。来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを控えるなか、17日からの下落幅を取り戻す範囲内の戻りとなった。
★米国債券市場は横ばい:米国株の持ち直しを嫌気した売り
米国債券市場は長期ゾーンでは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ1.76%で終了した。NYダウ先物の下落などを受けて債券買いが先行したものの、現物の米国株が持ち直すと債券に売りが出て値を消した。
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