★米国株式市場は下落:決算がさえない銘柄に売り殺到
NYダウは39.54ドル安の26788.10、ナスダックは58.69ポイント安の8104.30で取引を終了した。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)など好決算を発表した銘柄などが買われ、指数は一時120ドル近く上昇したものの終盤失速した。英議会下院はEU離脱関連法案の審議を始めることを可決したものの、その後法案を早期に成立させるための動議を否決した。議会が10月末の期限までに離脱を承認する可能性が低下し、英国のEU離脱を巡る不透明感から売りが優勢となった。決算がさえない内容となったトラベラーズとマクドナルドの2銘柄でダウ平均を141ドルほど押し下げた。その後、フェイスブックが47州から独禁法に基づく調査を受けていることが明らかとなりハイテク株に売りが広がった。VIX指数は14.00から14.46へ上昇した。
★NY外国為替市場:ドル/円は蚊帳の外で小幅なレンジ相場
ドル/円は、米長期金利の低下などをながめ円買い・ドル売りが先行した。10月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想より強い内容だったことが分かると下げ渋る場面もあったが、9月米中古住宅販売件数が予想を下回ったこともあり戻りは鈍かった。
英国のEU離脱を巡る不透明感から米国株が下げに転じたうえ、ポンド円などクロス円が円高方向に進むと、ドル円にも売りが出て一時108.39円と日通し安値を更新した。ただ、方向感を欠いた狭いレンジ内の展開となった。
ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの下落につれた売りが先行し一時1.1123ドルまで下げたものの、ポンドドルが持ち直した場面ではユーロ/ドルにも買い戻しが入り1.1154ドル付近まで値を上げた。ただ、英議会がEU離脱法の高速審議を否決するとユーロ/ドルにも売りが出て一時1.1118ドルと日通し安値を付けている。
★NY原油先物市場は反発:産油国の減産拡大の思惑で買い優勢
NY金先物市場は53.23ドル-54.81ドルのレンジ相場となった。米中関係改善による需要への期待に加えて、石油輸出国機構(OPEC)加盟国、非加盟国が12月会合で減産拡大を検討しているとの報道を受けて供給過剰への懸念は後退し、短期筋などの買い戻しが入った。
★NY金先物市場は続落:英国のEU離脱を巡る不透明感から下げ渋り
NY金先物市場は3日続落となり、1484.00-1492.10ドルのレンジ相場となった。米中貿易問題の解消を見込んで、安全資産とされる金を売る動きが継続した。米株の堅調な推移もリスク回避姿勢を後退させ、金相場の重石となった。ただ、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る情勢の不透明感は増しており、金先物は下げ渋った。
★米国債券市場は反発:英離脱を巡る不透明感から買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)1.76%で終了した。英議会下院は欧州連合(EU)からの離脱関連法案の早期成立を目指す動議を否決した。離脱を巡る審議の不透明感が強まり、安全資産とされる米国債に買いが集まった。ただ、米国株の失速も相場の支援材料となった。
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