★米国株式市場は下落:2銘柄で米国株を押し下げ
NYダウは255.68ドル安の26770.20、ナスダックは67.31ポイント安の8089.54で取引を終了した。中国経済の減速を懸念して売りが先行した。ボーイングが『737MAX』の安全装置について米連邦航空局(FAA)に虚偽報告した可能性が浮上すると、同社株が6.8%近く急落し相場全体を押し下げた。また、微量のアスベストが検出されたベビーパウダーをリコール(自主回収)すると発表したジョンソン・エンド・ジョンソンも6%を超える大幅安となった。2銘柄でダウ平均を212ドルほど押し下げた。VIX指数は13.79から14.25へ上昇した。
★NY外国為替市場:マクロン仏大統領発言でリスク回避の円買い
ドル/円は、マクロン仏大統領が『英議会が新離脱案を否決した場合、離脱延期を認めるべきではない』との見解を示したことを受けて、リスク・オフの動きが先行した。9月米景気先行指標総合指数が前月比0.1%低下と予想の0.1%上昇に反して低下したことも相場の重しとなり、一時108.39円と日通し安値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ継続への思惑から全般ドルを売る動きが目立った。また、日経新聞が報じたところによると、日銀は今月30-31日の金融政策決定会合で先行きの物価見通しを下方修正する検討に入ったようだ。
ユーロ/ドルは、英国とEUの新離脱案合意で、ユーロ圏がリセッション(景気後退)入りを回避できるとの期待が高まりユーロ買いが優勢になった。米利下げ継続への思惑からユーロ高・ドル安が進んだ面もあり、一時1.1172ドルと8月14日以来約1カ月ぶりの高値を付けた。
★NY原油先物市場は反落:中国の需要鈍化懸念
NY原油先物市場は、ドルが対ユーロで軟調に推移したことで、上値を試す展開となった。しかし、米国株が下げ幅を拡大したことで、NY勢の参入後はリスク資産の原油も下落基調に転じた。また、中国の7-9月期国内総生産(GDP)が少なくとも1992年来の低い伸びに落ち込んだため需要鈍化懸念が再燃した。米国内の石油掘削装置(リグ)は前週末比1基増加の713基となった。
★NY金先物市場は続落:英国の秩序ある離脱に向けての前進を嫌気
NY金先物市場は1488.30-1497.90ドルのレンジ相場となった。週末を控え、節目の1500ドルの手前ではポジション調整の売りが上値を抑えた。英とEUがブレグジット案に合意し、秩序ある離脱に向けて前進したことも安全資産の金の売りにつながった。一方で、7-9月期中国GDPが低調だったことや、為替相場でドルがユーロに対して軟調だったことなどが下値を支えた。
★米国債券市場は横ばい:週末のポジション調整による売り
米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ1.75%で終了した。中国経済の減速を懸念して安全資産とされる米国債に買いが先行したものの、買い一巡後は週末を控えたポジション調整目的の売りが出たため引けにかけて失速した。
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