★米国株式市場は上昇:良好な米企業決算好感した買い優勢
NYダウは237.44ドル高の27024.80ドル、ナスダックは100.06ポイント高の8148.71で取引を終了した。良好な決算を発表したユナイテッドヘルス・グループやジョンソン・エンド・ジョンソン、JPモルガン・チェースなどが買われ、指数の押し上げ要因となった。ユナイテッドヘルスは8%超上昇し、1銘柄でNYダウを132ドルほど押し上げた。今週から本格化する企業決算への期待感から、NYダウは一時330ドル超上昇する場面があった。 VIX指数は14.57から13.54へ低下した。
★NY外国為替市場:リスク選好の動きが強まりドル買い優勢
ドル/円は、英国とEUが離脱合意を巡り草案の完成に近づいているとの観測を背景に、投資家のリスク選好が強まった。一部主要企業の好決算が意識されてNYダウが一時330ドル超上昇し、日経平均先物が370円上げると円売り・ドル買いが活発化し、一時108.90円と8月1日以来の高値を付けた。なお、欧州の取引時間帯には『中国は米国に500億ドル相当の輸入品に対する関税撤回を求めている』との報道が伝わり、一時108.12円と日通し安値を付ける場面があった。ただ、トランプ米大統領はこの日の会見で『中国の対応は良好。銀行に関する第2段階を想定している』などと述べている。
ユーロ/ドルは、NY市場に限れば、大きな方向感は出なかった。ユーロ/ポンドの下落につれた売りが先行し一時1.0991ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢になった。ポンド/ドルの急伸をきっかけにユーロ買い・ドル売りが入ったほか、ユーロ円の上昇につれた買いが入り1.1045ドル付近まで値を上げた。ただ、日本時間夕刻に付けた日通し高値1.1046ドルを上抜けることは出来なかった。
★NY原油先物市場は続落:世界経済の下方修正で需要への減少懸念
NY原油先物市場は、『中国は米国に500億ドル相当の輸入品に対する関税撤回を求めている』との報道が伝わると、米中通商協議に対する先行き不透明感の高まりでリスク資産の原油には売りが強まった。NY勢参入後は株高を背景に買い戻された局面もあったが、引けにかけては再び下落した。国際通貨基金(IMF)が19、20年の世界経済成長の見通しを下方修正したことを受けて、強まった原油需要への減少懸念が相場の重しとなった。
★NY金先物市場は反落:米国株高と米長期金利上昇を嫌気した売り
NY金先物市場は、EUサミットを控えてブレグジット合意への楽観論が急速に広がり、リスク選好地合いが強まった。好調な米企業決算を背景とした堅調な米国株高の動きも安全資産の金にとっては重しとなり、金先物は軟調なまま引けた。
★米国債券市場は続落:リスク選好による売りが優勢
米国債券市場で長期ゾーンは4日続落(利回りは上昇)した。米10年債国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)1.77%で終了した。英国のEU離脱を巡る楽観論が広がったほか、良好な米企業決算で米国株が底堅く推移すると、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。
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