★米国株式市場は上昇:VIX指数や米長期金利の低下を好感
NYダウは347.51ドル高の25309.99、ナスダックは127.31ポイント高の7337.39で取引を終了した。セントルイス連銀総裁が年4回の利上げに懐疑的な見方を示したことを受けたほか、株式市場の予想変動率を示すVIX指数や米長期金利の低下を受けて投資家心理が改善し、買いが先行した。また、NY連銀総裁が米経済への影響を考える際に米長期金利のみに注目すべきではないと発言したことも買い材料となり、引けにかけて急速に上げ幅を広げ350ドル超上昇した。VIX指数は18.72から16.49へ低下した。
★NY外国為替市場:米国株高でショートカバー入りドル持ち直し
ドル/円は、トランプ大統領の保護主義的な演説内容や、米長期金利低下を受けて一時ドル売りが優勢となり一時106.48円まで値を下げた。ただ、NYダウが引けにかけて350ドル超高まで上昇したことを背景にショートカバーが入り106.90円台まで持ち直した。ユーロ/ドルは、クーレECB理事が速やかな金融正常化に消極的な姿勢を見せたためユーロ売りが優勢となった。しかし、週末を控えて様子見ムードもあり、1.2300ドルを挟んだもみ合いに終始した。
★米国NY原油先物市場は続伸:需給の改善期待が買い材料
NY原油先物市場は、原油在庫の減少が需給関係のさらなる改善が期待されていることが引き続き買い材料となった。ドルが主要通貨に対するドル売りが一服したものの、NYダウが大幅続伸したことや、米長期金利が低下したことも好感された。また、トランプ大統領は鉄鋼輸入に24%の関税を課すことを検討していると一部で報じられたが、米国内で鉄鋼などの生産が増える可能性があることは原油価格にとって支援材料になると見られている。
★NY金・銀先物市場は下落:米国株の大幅高を嫌気した売り優勢
NY金先物市場は、ドルの主要通貨に対しての売りが一服したことや、米国株の続伸を受けて安全資産としての金買いは後退した。米長期金利は低下したが、FRBは利上げ継続の方針を変更していないことから、米長期金利のさらなる低下を期待した金買いは増えていない。
★米国債券市場は続伸:持ち高調整の買戻し継続
米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%低い(価格は上昇)2.86%で終了した。前日に続き足もとで進んでいた下落に対する持ち高調整の買戻しが強まった。また、しばらく米国債入札の予定がないことも買い安心感につながった。
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