★米国株式市場は上昇:下げ過ぎの反動から買い戻し優勢
NYダウは122.42ドル高の26201.04、ナスダックは87.02ポイント高の7872.27で取引を終了した。米9月ISM非製造業指数が52.6と予想の55.0を下回り、2016年8月以来の水準に悪化した。米景気懸念に伴う売りが先行し、一時330ドル超下落した。売り一巡後は『景気減速を背景に米連邦準備理事会(FRB)が追加利下げに動きやすくなる』との見方が広がり、買い戻しが優勢に。前日までの2日間で840ドル程度下げていた反動も出てほぼ高値引けとなった。 VIX指数は20.56から19.12へ低下した。
★NY外国為替市場:ドル失速後米株高で持ち直す
ドル/円は、欧州市場では一時107.30円の本日高値まで買われる場面もあったが、米国の景気減速を警戒した売りは根強く上値は重かった。1日の9月米ISM製造業景気指数や2日の9月ADP全米雇用報告が予想より弱い内容だったことが引き続き意識された。 NY市場に入り、9月米ISM非製造業指数が52.6と予想の55.0を下回ったことが明らかになると全般ドル売りが先行した。NYダウが一時330ドル超下落し、投資家がリスク回避姿勢を強めたことも円買い・ドル売りを促し、一時106.45円と9月5日以来約1カ月ぶりの安値を付けた。米長期金利が1.50%台まで低下したことも相場の重しとなった。
ただ、9月に続き今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での連続利下げを織り込む格好で急落していた米国株がプラス圏を回復するとドル円にも買い戻しが集まった。NYダウが120ドル超上昇し、日経平均先物が100円高まで持ち直したことも相場の下支え要因となり、106.96円付近まで下値を切り上げた。なお、シカゴ金利先物市場の値動きから算出する「フェドウオッチ」によると、今月29-30日のFOMCで0.25%の利下げを決める確率は90%を超えた。
ユーロ/ドルは、米重要指標の発表を控えてしばらくはもみ合いの展開が続いていたが、米ISM非製造業指数が予想以上に低下したことをきっかけに全般ドル売りが優勢になり、一時1.0999ドルと日通し高値を付けた。ただ、米国株が回復したことに伴うユーロ売り・ドル買いが出ると1.0963ドル付近まで伸び悩んだ。
★NY原油先物市場は続落:米10月FOMCで追加利下げ観測で下げ幅縮小
NY原油先物市場は50.99ドル-52.91ドルのレンジ相場となった。9月米ISM非製造業指数が52.6と予想の55.0を下回り、景気後退懸念が一段と強まったことで原油先物は一時50.99ドルまで下落した。しかし、その後10月FOMCで追加利下げ観測が広がり米株式市場がプラスに転じたことで、原油先物も下げ幅を急速に回復した。 また、米中協議への期待も買い材料となった。
★NY金先物市場は小幅高:米国株式反発で上げ幅縮小
NY金先物市場は1501.70-1525.80ドルのレンジ相場となった。9月米ISM非製造業指数が52.6と予想の55.0を下回ったことで、市場はリスクオフに動き、米金利低下、株価下落、ドル売り、金買いに反応した。しかし、その後に米株がプラス圏を回復したことで、金先物価格も上げ幅は縮小した。
★米国債券市場は続伸:米国景気後退の懸念から買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは6日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日営業日比0.07%低い(価格は上昇)1.53%で終了した。今週発表の米経済指標が軒並み低調となっていることから、景気後退(リセッション)の懸念が高まり債券買いが広がった。利回りは一時1.5069%前後と9月5日以来約1カ月ぶりの低水準を付けた。
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