★米国株式市場は上昇:中東の地政学リスク一服で買い優勢
NYダウは212.90ドル高の24573.04、ナスダックは49.63ポイント高の7156.28で取引を終了した。前週末に米英仏がシリアに軍事攻撃を実施したものの、同国を巡る情勢悪化懸念が一服し、買いが先行した。米3月小売売上高が市場予想を上振れたほか、主要企業決算も好感され、終日堅調推移となった。VIX指数は17.41から16.56へ低下した。
★NY外国為替市場:米長期金利が上昇幅縮小でドル売り
ドル/円は、米3月小売売上高が市場予想を上回ったことで、米長期金利の上昇を支えに107.39円まで小幅に買われたが、総じて107.25円前後での持ち高調整が続いた。その後、米長期金利が上昇幅を縮めるとアジア時間安値の107.13円を下抜け、107.04円まで弱含んだ。ユーロ/ドルは、トランプ大統領がツイッターで『米国が利上げを続ける中、ロシアと中国は通貨切り下げゲームに興じている。受け入れられない』と述べた後に全般ドル安が進み、1.2395ドルまで買いが先行した。1.2400ドル手前で上値の重さを確認すると1.2363ドルまで伸び悩んだ。しかし、米長期金利の上昇幅縮小を支えに底堅く推移した。
★NY原油先物市場は反落:中東の地政学リスク一服で利益確定売り
NY原油先物市場は一時66.13ドルまで売られた。米国などによるシリアミサイル攻撃が終了し、中東情勢の不透明感を受けた買いが後退した。市場では『前週までに5日続伸したあとだけに利益確定売りが出やすかった』との指摘もあった。ただし、OPECなどの原油生産は減少していることから、需給関係の悪化に対する警戒感は低下しており、66ドル近辺で押し目買いが散見された。
★NY金先物市場は小幅高:米ドル安で底堅い展開
NY金先物市場は一時1353.50ドルまで買われた。米ドルが主要通貨に対して伸び悩んだことが意識された。米英仏によるシリア攻撃はひとまず終了したが、中東地域における地政学リスク増大に対する警戒感は消えていないことから、金先物は底堅い動きとなった。
★米国債券市場は横ばい:地政学リスク買いは一服
米国債券市場で長期ゾーンは横ばい。米10年物国債利回りは前営業日と同じ2.82%で終了した。米英仏シリア攻撃が終わり、中東情勢への警戒感が和らいだことで安全資産とされる債券売りが先行した。ただ、売りが一巡すると米国株の伸び悩みなどをながめ下値が切りあがった。
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