FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:リスク回避から米長期金利低下を嫌気

NYダウは173.35ドル安の25962.44、ナスダックは54.25ポイント安の7948.56で取引を終了した。米中貿易摩擦激化への懸念やイタリア政局不安などを背景に米長期金利が低下したことで、利益確定目的の売りが優勢となった。香港での大規模デモの継続も嫌気され、引けにかけて下げ幅を広げた。 しかし、明日発表されるFOMC議事録や、23日のパウエルFRB議長の講演を見極めたいとの思惑から下値も限られた。VIX指数は16.88から17.50へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下で全般ドル売りに

ドル/円は、米長期金利が一時1.5386%前後まで低下したことなどを受け円買い・ドル売りが先行し、一時106.16円と日通し安値を付けた。16日の安値106.03円や節目の106.00円がサポートとして働くと買い戻しがやや優勢となり、106.46円付近まで下げ渋る場面もあったが、米金利低下に伴うドル売りは根強く戻りは鈍かった。 

ユーロ/ドルは、コンテ伊首相の上院での演説を控える中、伊政局混乱への懸念を背景にユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.1066ドルと16日の安値に面合わせした。ただ、コンテ伊首相が辞任を表明するとショートカバーが優勢になった。米長期金利の低下などを手掛かりに全般ドル売りが進んだ影響も受けて、一時1.1107ドルと日通し高値を付けた。市場では『コンテ首相は辞任を表明したが、新たな連立政権が樹立され早期解散総選挙は回避できるとの見方が出ている』との指摘があった。 

 

NY原油先物市場は続伸:米国株安などを嫌気され伸び悩む

NY原油先物市場は55.16ドル-56.60ドルのレンジ相場となった。週末のサウジアラビアの南東に位置するシャイバ油田が、ドローン攻撃を受けたことが嫌気され上昇した流れが続いた。本日は利食いの売りや中国外務省が米国によるファーウェイの制裁に不満を表明したことなどで、世界経済の減速傾向が変わらないと捉えられたことで原油先物が小幅に下がる局面もあった。 また、米国株安も嫌気され伸び悩んだ。

 

NY金先物市場は小幅高:リスク回避の動きから買い戻し

NY金先物市場は1503.00-1518.80ドルのレンジ相場となった。金先物価格は欧州のリスク要因が一時的に解消される期待で、マイナス圏に沈む場面もあった。しかし、欧米株式市場が軒並み軟調に推移したことや、ドルがじり安になったほか米長期金利が低下したことで金先物価格に割安感が生じ反発して引けた。 

 

米国債券市場は反発:リスク回避の動きから買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)1.55%で終了した。米中貿易摩擦激化への懸念や香港での大規模デモの継続、イタリア政局不安などを背景に安全資産とされる米国債に買いが入った。 

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