★米国株式市場は下落:リスク回避の動きが強まり売り優勢
NYダウは391.00ドル安の25896.44、ナスダックは95.73ポイント安の7863.41で取引を終了した。中国人民銀行が人民元売買の基準値を元安に設定したことで、米中貿易摩擦への懸念が再び強まり、売りが先行した。香港のデモが拡大し、香港国際空港で12日に全便欠航になったことが投資家心理を冷やした。NYダウは一時460ドル超下げる場面があった。米長期金利の低下も金融株の下げにつながった。 VIX指数は17.97から21.09へ上昇した。
★NY外国為替市場:リスク回避の円買い強まる
ドル/円は、米中貿易摩擦激化への警戒感や香港のデモを巡る懸念から、リスク回避的な円買い・ドル売りが先行し、一時105.01円と1月3日以来の安値を付けた。ただ、厚めの買い注文やオプションが観測されている105.00円に接近した場面では買いが入ったため、NY市場では下値の堅さが目立ち一時105.44円付近まで持ち直した。その後、NYダウが460ドル超下落した場面でも円買い・ドル売りでの反応は鈍く、105.30円挟みでのもみ合いに終始した。
ユーロ/ドルは、日本時間夕刻には目先のストップロスを誘発して一時1.1162ドルと1週間ぶりの安値を付けたものの、NY市場では買い戻しが優勢に。米10年債利回りが1.6284%前後まで大幅低下したことがユーロ買い・ドル売りを促し、1.1231ドルの本日高値まで切り返した。そのあとは1.12ドル台前半で値動きが鈍った。
★NY原油先物市場は続伸:ショートポジション巻き戻し継続
NY原油先物市場は3日続伸した。53.54ドルー55.18ドルのレンジ相場となった。米中通商協議が停滞・長期化すれば世界景気の低迷につながり、エネルギー需要の減速懸念も高まった。時間外の原油先物は売りが先行した。しかしながらNY勢が本格参入すると買い優勢となり、一時55ドル超えまで上昇している。先週後半からみられたショートポジションの巻き戻しが継続していることや、為替市場ではドルが対ユーロで軟調となったこともドル建ての原油先物の支えとなった。また、サウジアラビアの設備投資が減少していることから、供給量が減少するとの見方が広がった。
★NY金先物市場は反発:世界的なリスク拡大で買い優勢
NY金先物市場は1498.60-1531.50ドルのレンジ相場となった。米中貿易摩擦の激化懸念の高まり、核保有国であるインドとパキスタンの対立エスカレート、香港デモが収束の様相をみせず中国介入への警戒感、くわえてアルゼンチン資産の暴落など、世界的なリスク拡大で安全資産の金への需要は強いままとなった。また、米国株安や長期金利の低下を受けて安全逃避の金買いが優勢となった。
★米国債券市場は大幅反発:世界的なリスク拡大で買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは大幅に反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.10%低い(価格は上昇)1.64%で終了した。米中貿易摩擦長期化への警戒感や香港のデモを巡る懸念から、安全資産とされる米国債に買いが集まった。利回りは一時1.6284%前後まで低下した。
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