★米国株式市場は上昇:米中首脳会談の結果を好感
NYダウは117.47ドル高の26717.43、ナスダックは84.92ポイント高の8091.16で取引は終了した。米中首脳会談において通商協議再開で合意し、トランプ政権が中国からの輸入品への追加関税措置を見送ったことから貿易摩擦を巡る懸念が後退し、買いが先行し、半導体株などを中心に買いが広がり、一時290ドル超上昇した。ただ、上値では高値警戒感から利食い売り意欲も旺盛なため、一巡後は伸び悩んだ。石油輸出国機構(OPEC)が減産を9ヵ月間延長することで合意し、原油相場が上昇したことも好感された。しかしながら、今週は独立記念日の祝日を控えており、買いが一巡するとその後は閑散取引で上げ幅を縮小する展開となった。 VIX指数は15.08から14.06へ低下した。
★NY外国為替市場:ドル買いも上値の重い展開
ドル/円は、NY序盤は108.30円付近でのもみ合いが続いていたが、米長期金利が2.04%台まで上昇するにつれて強含み。一時108.49円付近まで値を上げた。もっとも、NY市場に限れば値幅は26銭程度と狭かった。なお、6月米ISM製造業景気指数は予想を上回ったが、同時に発表された5月米建設支出は予想より弱い内容と強弱入り混じる結果に反応は限定的だった。
ユーロ/ドルは、欧州長期金利が低下したほか、ドルが全面高となった流れに沿ってユーロ安・ドル高が加速した。目立った戻りも見られないまま一時1.1281ドルまで一本調子で値を下げた。
★NY原油先物市場は反発:米中首脳会談の結果を受け需要回復期待
NY原油先物市場は、60.07ドルから一旦58.34ドルまで下落した。米中首脳会談による両者の歩み寄り姿勢を好感し、週明けの原油先物は時間外から買い優勢となった。石油輸出国機構(OPEC)の協調減産延期への期待感もあり、WTI8月限は一時60ドル前半まで上昇した。もっとも、OPECによる9カ月の減産延長が伝わると、材料出つくし感から利食いの売りが強まった。閉会に向けた協議が長引いているとの報道も嫌気され、一時58ドル台まで押し戻される場面があった。
★NY金先物市場は大幅反落:リスク選好の動きから売り優勢
NY金先物市場は、先週末の米中首脳会談では通商協議再開が確認され、両者の対立による世界経済の先行き不透明感は一旦弱まった。また、トランプ米大統領と北朝鮮の金・委員長の会談が実現したことで東アジアの地政学リスク後退も意識され、安全資産の金には売りが集まった。また、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測からユーロ安・ドル高傾向となり、割高感による売り圧力も高まった。
★米国債券市場は反落:目先のリスク要因緩和で売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年債国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.02%で終了した。米中貿易摩擦や米朝関係など目先のリスク要因が緩和されたことで安全資産とされる米国債は売られ、時間外取引では一時2.04%台を付けた。その後は2.00%台まで一転低下する場面も見られたが、NY中盤以降に再び上昇した。
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