★米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦への警戒感が後退
NYダウは230.94ドル高の24264.30、ナスダックは100.83ポイント高の7042.11で取引を終了した。中国による報復関税への懸念から指数は一時510ドル超下落して始まった。ただ、一巡後は買い戻しが優勢となった。『トランプ政権は中国に対する新たな措置を検討していない』との報道が伝わると米中貿易摩擦への過度な警戒感が和らぎ270ドル超高まで急反発した。VIX指数は21.10から20.06へ低下した。
★NY外国為替市場:米株高と米長期金利上昇でドル買戻し
ドル/円は、中国政府が米製品に対する追加関税を発表したことをきっかけに欧州序盤には株価急落とともに105.99円まで下落したが、その後は株価の反発につれて下値を切り上げる展開となった。米国の3月ADP雇用統計あ予想を上回ったほか、米中貿易摩擦問題でロス米商務長官やクドロー米国家経済会議(NEC)委員長が最終的には交渉で解決するとの見方を示し、また、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉協議で暫定合意に近いとの観測が強まったため貿易戦争への懸念が緩和した。米長期金利の上昇に伴うドル買い、株高につれたリスク選好の円売りが再燃した。ユーロ/ドルは、ユーロ/円の上昇につれた買いが入った半面、ドル/円が買われた影響から上値も限定的となった。総じて1.2290ドルを挟んだ値動きとなった。
★NY原油先物市場は小幅安:原油在庫減少で下げ幅縮小
NY原油先物市場は一時62.06ドルまで売られたが、通常取引終了時点にかけて買戻しが入ったことで下げ幅は縮小した。週間在庫統計で原油在庫が増加予想に反して減少したことや、米中貿易摩擦への懸念が多少緩和されたことが買い材料となった。
★NY金は上昇・銀先物市場は続落:株高・米長期金利上昇で上げ渋る
NY金先物市場は一時1352.50ドルまで買われたが、米長期金利の上昇や米国株高を受けて上げ幅は縮小した。米中貿易摩擦が激化するとの懸念は多少緩和されたことも金価格の上昇を抑える一因となった。
★米国債券市場は続落:米国株の急反発で債券需要が後退
米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は下落)2.80%で終了した。中国の報復関税発表を受けて債券買いが進み、一時利回りは2.74%まで低下した。しかし、米国株が急反発すると安全資産とされる債券需要が急速に後退し、一転して売りが優勢となった。
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