★米国株式市場は下落:米中交渉決裂への警戒感から売り優勢
NYダウは138.97ドル安の25828.36、ナスダックは4日続落32.73ポイント安の7910.59で取引を終了した。トランプ米大統領は10日に予定している対中関税の引き上げ方針を巡り、『中国が約束を破ったからだ』と批判的な姿勢を示していたため、米中交渉決裂への警戒感から売りが先行した。NYダウは一時450ドル近く下落した。ただ、トランプ大統領が『今週中の中国との合意は依然として可能』と発言すると一転買い戻しが優勢となり、80ドル安程度まで下げ幅を縮めた。 VIX指数は19.40から19.10へ低下した。
★NY外国為替市場:米中貿易摩擦激化懸念によるリスク回避の円買い
ドル/円は、米中貿易摩擦が激化するとの懸念からNYダウが450ドル近く下落すると、リスク回避的な円買い・ドル売りが先行した。米長期金利の低下に伴う売りも出て一時109.44円と2月4日以来の安値を付けた。これまでサポートとして意識されていた3月25日の安値109.71円を下抜けたことでテクニカル的な売りも出やすかった。ただ、トランプ米大統領の発言を受け、過度な警戒感が和らぎドル円や米国株に買い戻しが入った。ドル円はこの発言後に109.90円付近まで下げ渋ったほか、NYダウは80ドル安程度まで下げ幅を縮めた。
ユーロ/ドルは、米長期金利の低下などをながめユーロ買い・ドル売りが先行した。前日の高値1.1214ドルを上抜けて一時1.1251ドルまで上値を伸ばした。ただ、トランプ米大統領の発言が伝わると全般ドル売りが一服したためユーロ/ドルも伸び悩んだ。
★NY原油先物市場は反落:米中貿易摩擦激化懸念で需要後退の思惑
米中貿易交渉の不調が世界経済に悪影響を与え、エネルギー需要が後退するとの懸念から売りが先行した。一時60.92ドルと、前日安値を下回る場面もあった。しかし、トランプ米大統領が中国との交渉が進む可能性を示唆したことから、下落幅を縮小して引けた。
★NY金先物市場は反発:米中貿易摩擦悪化懸念からリスク回避の買い
米中通商交渉の難航を懸念して、リスク回避の金買いが1289.2ドルまで進む場面もあった。しかし、トランプ米大統領から『今週中の中国との合意は依然として可能』などとポジティブな発言が聞かれ、上昇幅を縮小した。
★米国債券市場は上昇:安全資産とされる米国債買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.44%で終了した。米中貿易摩擦が激化するとの懸念から買いが先行したものの、トランプ大統領が貿易協議に関して前向きなコメントをすると売りが優勢となり伸び悩んだ。
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