★米国株式市場は下落:米中貿易摩擦への懸念拡大で売り優勢
NYダウは458.92ドル安の23644.19、ナスダックは193.33ポイント安の6870.12で取引を終了した。中国が米国製品130品目に対する報復関税策の実施に踏み切ったことで貿易摩擦への懸念が拡大し、売りが先行。トランプ大統領によるネット小売のアマゾン(AMZN)の納税を巡る批判にマルコ・ルビオ共和党議員が同調したほか、電気自動車のテスラ・モーターズが、自動運転車を巡る死亡事故の調査内容を先行開示したことに当局が難色を示し、課税・規制強化への警戒感からハイテク企業が売り込まれ、一時750ドル超安まで大幅下落した。VIXは19.97から23.62へ上昇した。
★NY外国為替市場:米国株安と米長期金利低下でリスク回避の円買い
ドル/円は、米長期金利が上昇するとドル買いが先行し、一時106.45円と本日高値を付けた。しかし、米3月ISM製造業景況指数や2月建設支出が市場予想を下回ったことに加え、米中両国の貿易摩擦の深刻化が米国企業の収益を圧迫するほか、世界経済にも悪影響を及ぼすとの懸念が高まり、米長期金利の低下や米国株の大幅安によりリスク回避の円買いが加速した。ただ、引けにかけて株価が下げ渋るにつれて105.90円台まで持ち直した。ユーロ/ドルは、ユーロクロスの上昇につれて1.2345ドルまで上げたが、その後はユーロ/円が急落した影響から1.2282ドルまで失速した。
★NY原油先物市場は大幅反落:米中貿易摩擦に対する警戒感
NY原油先物市場は一時62.80ドルまで売られた。米中貿易摩擦に対する市場の警戒感が再び高まったことが売り材料となった。米中間の貿易摩擦は世界経済の持続的な成長を阻害し、原油需要の減少につながるとの見方が広がった。米国株の大幅下落で投資家心理が悪化し、リスク資産とされる原油の売り材料となった。
★NY金先物市場は反発:米国株安や米長期金利低下で買い優勢
NY先物市場は一時1349.20ドルまで買われた。米中貿易摩擦は解消されていないことや米国株安を意識した買いが入った。米国株安を受けて米長期金利が低下したことも金買いの支援材料となった。
★米国債券市場は続伸:米国株急落で債券の買戻し
米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債金利は前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.73%で終了した。市場の序盤はやや売りが出て利回りは一時2.77%まで上昇したものの、その後は米国株の急落を受けて安全資産とされる債券の買戻しが優勢となった。
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