★米国株式市場は上昇:連休前の持ち高調整の買い戻し
NYダウは254.69ドル高の24103.11、ナスダックは114.22ポイント高の7063.44で取引を終了した。欧州株がほぼ全面高となった流れを受けて買いが先行した。週間新規失業保険申請件数が市場予想より減少した一方で、インフレ指標の一つである2月PCEコア指数が市場予想に一致したことから、利上げへの懸念を伴わない緩やかな景気改善が好感され、上昇した。また、足もとで下落が続いていたフェイスブックやアマゾン株に買い戻しの動きが見られ、投資家心理が改善した。3連休を控えて持ち高調整する動きが中心となり、指数は460ドル超上昇した。VIX指数は22.87から19.97へ低下した。
★NY外国為替市場:月末絡みのロンドンフィキシングでユーロ売り
ドル/円は、米3月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)などが市場予想を下回る結果だったことからドル売りで反応した。欧州通貨のクロス円が売り込まれた影響も受けて一時106.27円まで下押しした。しかし、一目均衡表転換線や25日線が下値目処として意識されると106.50円台まで下げ渋るなど総じて方向感のない展開だった。ドルは米国株大幅高も下支えられた。ユーロ/ドルは、ロンドン・フィキシングにかけて売りが強まり、一時1.2284ドルまで値を下げた。その後はユーロ/円が買い戻されたこともあり、ユーロ売りは一服した。
★NY原油先物市場は反発:原油在庫増を嫌気した売り一巡
NY原油先物市場は一時65.26ドルまで買われた。原油在庫増加を嫌気した売りは28日までに一巡した。米国株高が買い材料となった。すみやかな需要増につながる材料は少ないものの、主要産油国による協調減産体制は2019年以降も維持されるとの思惑が浮上しており、原油価格は底堅く推移した。
★NY金は小幅続落・銀先物は小幅高:米国株高とユーロ安を嫌気
NY先物市場は一時1325.40ドルまで売られた。株高やユーロ安が意識され金価格の上値は重くなった。この日発表された米経済指標では、3月シカゴ購買部協会景気指数が市場予想を下回ったものの、2月PCEコア指数は市場予想通りとなったことから、金利先高観が残ったことが嫌気された。また、5月末までに米朝首脳会談が開催される可能性は高いとみられていることも、引き続き金価格の反発を抑える要因となった。
★米国債券市場は反発:米経済指標結果弱く買い優勢に
米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.74%で終了した。米3月シカゴPMIなどが低調だったことが債券買いにつながった。四半期末で機関投資家による買いが入りやすかったこともあった。なお、この日はグッドフライデー(聖金曜日)の祝日の前日で短縮取引だった。
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