FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:FOMCで利上げに慎重な姿勢を示すとの思惑

NYダウは65.23ドル高の25914.10、ナスダックは25.95ポイント高の7714.48で取引を終了した。19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げに慎重な姿勢が示されるとの見方から買いが優勢となった。原油高を背景にエクソンモービル(1.16%高)など石油株が買われたほか、欧州の銀行株が上昇したことにつれてゴールドマン・サックス(2.12%高)など金融株が買われた。一方、墜落事故を起こした新型機を巡る不透明感からボーイング(1.77%安)が売られ指数の重しとなった。 VIX指数は12.88から13.10へ上昇した。

 

NY外国為替市場:FOMC結果を控え全般様子見ムード

ドル/円は、FOMC結果公表やパウエル米FRB議長の定例記者会見など重要イベントを控えて、しばらくは111円台半ばでの小動きが続いていた。ただ、米国株相場が下げに転じたタイミングで円買い・ドル売りがやや優勢になった。週明け早朝取引付けた111.43円を下抜けて一時111.27円まで値を下げた。ポンド/円の下落につれた円買い・ドル売りも入った。もっとも、米国株が持ち直すとドル円にも買い戻しが入ったため引けにかけて下げ渋った。 

 

ユーロ/ドルは、ユーロ/ポンドなどユーロクロスの上昇につれた買いが先行し一時1.1359ドルと4日以来2週間ぶりの高値を付けたものの、買い一巡後は伸び悩んだ。ポンド/ドルの下落につれたユーロ売り・ドル買いが出て一時1.1325ドル付近まで押し戻される場面があった。 

 

NY原油先物市場は反発:産油国の減産延長の思惑で買い優勢

NY原油先物市場は58.37-59.54ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)加盟と非加盟国は4月に予定されていた臨時総会の開催を見送り、6月下旬の定時総会で協調減産を延長するかどうかを決定すると発表した。市場では減産延長の思惑が高まり、原油先物は買いが先行した。WTI4月限はNY昼前に59.23ドルまで上昇し、年初来高値を更新。その後は利食いの売りに押されるも下値は限定的だった。 ただ、1バレル=60ドル超では米国内の原油生産は増加するとの見方が残り、60ドル近辺では戻り売りの興味が控えている。

 

NY金先物市場は反落:ドル反発で利益確定売りに押される

NY金先物市場は1298.00-1306.70ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルがユーロに対して弱含むと、ドル建てで取引される金先物は買いが先行した。しかしながらNY午後にかけて株高が意識されドルが反発し、金相場も利益確定の売りに上値を抑えられて前週末の終値を割り込んで引けた。 

 

米国債券市場は小反落:ポジション調整目的の売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは小反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.60%で終了した。19-20日のFOMCを控えポジション調整目的の売りがやや優勢となった。

 

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