★米国株式市場は下落:ハイテク株を中心に売り優勢
NYダウは9.29ドル安の23848.42、ナスダックは59.58ポイント安の6949.23で取引を終了した。10-12月期GDP確定値や、2月中古住宅販売仮契約指数が市場予想を上振れたものの上値は限られた。トランプ大統領がネット小売のアマゾンに対してアンチトラストの適用や課税強化を検討していると報じられたほか、ウーバーの自動運転車を巡る死亡事故による半導体企業への影響も根強く、引き続きハイテク株を中心に売りが広がり、一時130ドル近く下げた。ただ、前日に大幅下落した後とあって下値では押し目買いが入るなど前日終値を挟んだ一進一退の展開となった。VIX指数は22.50から22.87へ上昇した。
★NY外国為替市場:休暇前のポジション調整によるドル買い優勢
ドル/円は、北朝鮮を巡る地政学リスクが後退する中、欧州時間からドル買いの流れが継続した。10-12月期米国内総生産(GDP)確定値が予想を上回ったうえ、市場で『イースター休暇を週末に控えて持ち調整のドルの買い戻しが入った』との指摘があった。また、北朝鮮関係筋の話として『6月初めに日朝首脳会談の開催がありうる』と報じるとドル買いが加速し、一時107.01円まで買い上げられた。ユーロ/ドルは、イースター休暇を前に持ち高調整の売りが活発化した。米GDP確定値の上方修正などを受けてドルが全面高となったことも売りに拍車をかけ、一時1.2300ドルまで下げ足を速めた。
★NY原油先物市場は続落:ドル高と原油在庫増を嫌気した売り優勢
NY原油先物市場は一時63.72ドルまで売られた。米エネルギー省が発表した週間在庫統計で、原油在庫が予想以上に増えたことや、ドルが主要通貨に対して強含んだことが売り材料となった。供給不安は緩和されつつありことや、需要増につながる具体的な材料は少ないことから、利食い売りが観測された。
★NY金・銀先物市場は続落:東アジアの地政学リスク後退で売り優勢
NY金先物市場は一時1327.70ドルまで売られた。中朝首脳会談が行われたことや、ドル高進行が売り材料となった。5月末までに米朝首脳会談が開催される可能性が高まり、中国、米国、韓国、北朝鮮の4カ国は北朝鮮の非核化を目指す方向で一致したとの思惑が広がった。そのため、東アジアにおける地政学的リスクは除去される可能性が浮上し、リスク回避の金買いは後退した。
★米国債券市場は反落:不調な7年債入札を嫌気した売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは小反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.78%で終了した。四半期末を前に持ち高調整の買いが入り、利回りは一時2.74%と1ヶ月ぶりの水準まで低下した。ただ、7年債入札が低調だったことが伝わると売りに押された。
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