FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:米中貿易協議の行方に対して様子見ムード

NYダウは13.02ドル安の25806.63、ナスダックは1.21ポイント安の7576.36で取引を終了した。米中貿易協議の行方を見極めたいとして、大きな方向感は出なかったが、中国政府による経済成長率の目標引き下げが相場の重石となった。半面、良好な米経済指標を好感した買いが入ったため、指数はプラス圏で推移する場面もあった。VIX指数は13.57から14.74へ上昇した。

 

NY外国為替市場:良好な米経済指標受け総じてドル高

ドル/円は、2月米サービス部門PMI改定値が56.0と予想の56.2を若干下回り一時111.78円付近まで売りが先行したものの、2月米ISM非製造業指数が59.7と予想の57.3を上回り、12月米新築住宅販売件数が62.1万件と予想の60.0万件より強い内容だったことが分かると買い戻しが優勢に。一時112.14円と昨年12月20日以来の高値を付けた。ただ、112円台では戻りを売りたい向きも多く滞空時間は短かった。米長期金利が低下に転じたことや米国株が小幅続落したことが相場の重しとなった。 

ユーロ/ドルは、2月米ISM非製造業指数が予想を上回ったことをきっかけにユーロ売り・ドル買いが進行。一時1.1290ドルと2月19日以来の安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は小反落:ドル高でポジション調整的な売り

NY原油先物市場は56.09-57.19ドルのレンジ相場となった。好調な米国経済指標や、ロシアのエネルギー相が今月の減速ペース加速を示唆したことなどを背景に上昇する局面もあった。しかし中国の景気減速懸念や米国株にも勢いがないこともあり、ほぼ昨日の終値近辺で小動きになった。また、需給ひっ迫の思惑は消えていないものの、ユーロ安・米ドル高が続いていることから、ポジション調整的な売りがやや増えた。

 

NY金先物市場は続落:良好な米経済指標受けドル高を嫌気

NY金先物市場は7日続落となり、1282.00-1290.60ドルのレンジ相場となった。2月米ISM非製造業指数と12月米新築住宅販売件数が好結果だったことをうけて、ユーロ/ドルは2月25日以来、ドル/円は年初来のドルの高値を更新した。これを受けてドルで取引される金先物は割高感もあり続落となった。 また、米中協議における最終合意への期待は持続していることから、安全逃避の買いは引き続き抑制されている。

 

米国債券市場は小幅続伸:米国株失速で買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは小幅続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.71%で終了した。良好な米経済指標を理由に売りが出たものの、米国株の失速を受けて買いが入ると終盤持ち直した。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ