★米国株式市場は下落:薬価引き下げや医療制度改革を警戒
NYダウは69.16ドル安の25916.00、ナスダックは21.98ポイント安の7532.53で取引を終了した。米朝首脳会談が不調に終わる中、米中貿易交渉の行方を見極めようと様子見姿勢が広がり相場は方向感が出なかった。10-12月期米GDP速報値が予想を上回ったことなどを手掛かりに買いが入り、指数はプラス圏に浮上する場面もあったが戻りは鈍かった。薬価引き下げや医療制度改革を警戒し、ユナイテッドヘルスなど医療保険株が売られたことが相場の重石となった。また、インドとパキスタンによる地政学リスクへの警戒感も広がり上値を抑えた。VIX指数は14.70から17.78へ上昇した。
★NY外国為替市場:良好な米経済指標受け総じてドル買い
ドル/円は、米朝首脳会談の合意見送りを受けて、一時110.61円と日通し安値を付けたものの、そのあとは買い戻しが優勢になった。米10-12月期GDP速報値が前期比年率2.6%と予想の2.2%を上回ったうえ、米10-12月期米コアPCE速報値が1.7%と予想の1.6%を上回ったことで円売り・ドル買いが活発化した。米2月シカゴ購買部協会景気指数が64.7と予想の57.5を上回ったことも相場の支援材料となり、一時111.49円と昨年12月20日以来の高値を付けた。市場では『200日移動平均線が位置する111.33円を上抜けたことで底堅く推移した』との声が聞かれた。
ユーロ/ドルは、『月末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングにかけてのユーロ上昇を期待した買いが入った』との声が聞かれ、欧州市場では一時1.1420ドルまで買われる場面があった。ただ、NY市場では良好な米経済指標が相次いだことで全般ドル買いが進んだため、一時本日安値となる1.1360ドルまで値を下げた。
★NY原油先物市場は続伸:原油在庫の大幅取り崩しで買い優勢
NY原油先物市場は56.43-57.43ドルのレンジ相場となった。昨日は米エネルギー省(EIA)が原油在庫の大幅取り崩しを発表し、原油買いに勢いがついた。本日もその流れが継続され、また、EIA月報で12月の米原油生産が11月から減少したことが明らかになったことも相場の支えとなった。 さらに、この日発表された米国の10-12月期国内総生産(GDP)成長率は市場予想を上回ったことが好感された。米国株式は弱含みとなったが、株安は特に嫌気されなった。
★NY金先物市場は続落:良好な米経済指標受け売り優勢に
NY金先物市場は一時1314.10ドルまで売られた。米朝首脳会談が合意に至らなかったことで朝鮮半島の地政学リスクが意識され、安全資産とされる金には買いが先行した。しかし、昨日の高値手前で上値を抑えられた。米経済指標を好感したドル高が進み、ドル建ての金先物は売りに転じ、そのまま弱含みに推移した。 1320ドル割れでストップロスの売りが執行されたとの指摘があった。
★米国債券市場は続落:良好な米経済指標受け売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)2.71%で終了した。米10-12月期GDP速報値など予想を上回る経済指標が相次いだことで債券売りが広がった。
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