FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:業績悪化や投資判断下げ企業が売られる

NYダウは33.97ドル安の26057.98、ナスダックは5.16ポイント安の7549.30で取引を終了した。朝方は予想を下回る四半期決算を発表したホーム・デポが下げたほか、アナリストが投資判断を引き下げたキャタピラーが売られるなど、一部主要企業への売りが広がったほか、軟調な12月住宅着工件数が嫌気され下落した。ただ、パウエルFRB議長の議会証言を見極めたいとの思惑から下げ幅を縮小した。同議長は米経済は良好である一方で、世界的な金融・経済情勢や政府政策に関する不透明感が増したことで、今後の状況を静観する姿勢を強調した。発表後に株価は上昇したものの、引けにかけて再び下落した。VIX指数は14.85から15.17へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下で全般ドル安

ドル/円は、12月米住宅着工件数が予想を下回ったことで円買い・ドル売りが先行した。ただ、2月米消費者信頼感指数や2月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を上回ったことで下げ渋る場面もあったが、対ポンド中心にドル安が進むと徐々に弱含んだ。米7年債入札が堅調だったことで米長期金利が低下幅を拡大すると円買い・ドル売りがじわりと強まり、一時110.43円と日通し安値を付けた。

ユーロ/ドルは、低調な米住宅着工件数を受けて一時1.1375ドルまでユーロ買い・ドル売りが先行したものの、良好な米消費者信頼感指数を受けて1.1345ドルの日通し安値を付けた。ただ、ポンド/ドルの急伸をきっかけに全般ドルが弱含むと徐々に買い戻しが優勢となり、一時1.1403ドルと6日以来の高値を付けている。

 

NY原油先物市場は小幅反発:6種連続の原油積み増し予想が重石

NY原油先物市場は55.02-55.99ドルのレンジ相場となった。56ドル近辺では戻り売りの興味が残された。昨日3%を超える下げ幅となった反動で買いが先行した。OPEC関係筋から減産方針の維持が伝わったことも支えとなった。一方で、明日の米エネルギー省(EIA)週間石油在庫では6週連続の原油積み増しが予想され、上値を抑える要因となった。 

 

NY金先物市場は小幅続落:1330ドルを挟んだもみ合い相場

NY金先物市場は一時1325.50ドルまで売られたが、その後1331.70ドルまで戻した。『米中通商協議の進展』や『無秩序な英・EU離脱の回避』、『米朝首脳会議成功』などに対する期待感で、安全資産とされる金の上値は重かった。ただ、為替相場でドルが弱含んだことで下値も限られた。 米長期金利の伸び悩みを意識した買いも入っており、全体的には1330ドルを挟んだ水準でもみ合う展開となった。

 

米国債券市場は反発:堅調だった米7年債入札結果受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)2.63%で終了した。12月米住宅着工件数が予想を下回ったことで債券買いが先行した。米7年債入札が堅調だったことも買いを誘った。なお、パウエル米FRB議長の議会証言については『目新しい材料はなかった』との声が聞かれた。 

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