FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米中通商虚偽の進展期待から買い優勢

NYダウは181.18ドル高の26031.81、ナスダックは67.84ポイント高の7527.55で取引を終了した。米中通商協議が山場を迎えており、貿易協議の進展期待を背景にした買いが強まった。協議の行方を見極めたいとの思惑から、週末を前に持ち高調整の売りが出る場面もあったが、引けにかけては再び買いが強まった。 VIX指数は14.46から13.51へ低下した。

 

NY外国為替市場は米長期金利低下でドル安傾向

ドル/円は、欧州時間に一時110.91円まで上昇したものの、市場では『111.00円付近に国内輸出企業からの売りが観測されていた』との指摘もあり、111.00円手前で頭の重さを確認すると売りが優勢となった。米金利低下を手掛かりにしたドル安の流れに沿って一時110.53円まで下押した。引けにかけては米金利の低下が一服したことで110.70円付近まで下げ渋った。なお、米中通商協議は為替に関して最終合意に至ったものの、米国による関税率引き上げを回避するような合意には達しておらず、協議は24日まで延長されることになった。

ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの下落につれて売りが先行し一時1.1316ドルと本日安値を更新した。一巡後は米長期金利の低下幅拡大を背景に1.1356ドルの高値まで切り返したが、引けにかけては伸び悩むなど、総じて1.13ドル台前半での方向感を欠いた動きとなった。
なお、ポンド/ドルは関係者筋から英EU離脱交渉の進展に否定的な見解が示されたことで一時1.2968ドルまで下落したが、その後は全般にドル売りが進んだ影響から1.3080ドルまで反発した。 

 

NY原油先物市場は反発:米中首脳会談開催の思惑を好感

NY原油先物市場は一時57.81ドルまで買われた。OPEC主導の協調減産期待や、米国のイランとベネズエラへの経済制裁を背景とした供給不安などの思惑で、足もとで原油の堅調地合いが続く中、米中通商協議への楽観ムードもリスク資産である原油の買いを後押した。 米中両国が3月下旬に首脳会談を開催する方向で調整しているとの報道が材料視された。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比4基減少の853基となった。

 

NY金先物市場は反発:米長期金利低下を好感

NY金先物市場は一時1335.60ドルまで買われた。米中通商協議の結果を見極めたいこともあって小動きが続いたが、為替相場でドル安に振れたことや、米債利回りが低下したことを受けて、徐々に買いが優勢となった。 

 

米国債券市場は反発:欧州景気減速懸念から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反発した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.65%で終了した。欧州景気の減速懸念から安全資産とされる債券買いが強まった。また、週末を前に持ち高調整の買いも入った。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ