★米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦への警戒感が緩和
NYダウは669.40ドル高の24202.60、ナスダックは227.88ポイント高の7220.54で取引を終了した。米中貿易摩擦の悪化を材料に売りを進めていた向きがいったんポジションを買い戻す動きを活発化させた。中国側が米国製半導体の購入拡大を検討していることも報じられ、ハイテク株を中心に大幅上昇となった。指数は一時700ドル近く上昇した。上げ幅は2008年10月28日以来の大きさとなった。VIX指数は24.87から21.08へ低下した。
★NY外国為替市場:株高と米長期金利上昇で円売り優勢
ドル/円は、株高や米長期金利の上昇を背景とした欧州時間からの買いの流れが継続した。日経先物が一時下げに転じた場面で105.00円を割り込んだが、下値は堅かった。NYダウが引けにかけて700ドル近く上昇するとクロス円とともに買いが進み、一時105.48円まで値を上げた。ユーロ/ドルは、ドイツ連銀のバイトマン総裁のタカ派発言を受け、金利先行感を背景にしたユーロ買いが再燃した。8日高値の1.2446ドルを上抜けて2月16日以来の高値となる1.2462ドルまで上値を伸ばした。
★NY原油先物市場は反落:利食い売りで上値が重い
NY原油先物市場は一時65.08ドルまで売られた。中東地域における地政学的リスク増大に対する警戒感は低下し、供給不安は多少和らいだことが売り材料となった。米国株高は特に買い材料視されなかった。減産体制は2019年以降も維持されるとの思惑が浮上しているが、この日は利食い売りが観測され上値が重かった。
★NY金・銀先物市場は上昇:米露関係の悪化とユーロ高で買い優勢
NY金は一時1356.00ドルまで買われた。トランプ米政権は英国で起きたロシア元情報機関員の暗殺未遂事件にロシアが関与したとして、米国内のロシア外交官ら60人を国外退去とする制裁措置を発表した。米露関係の悪化が警戒されたことが買い材料となった。また、ユーロ高・ドル安となったことも買い材料となった。
★米国債券市場は反落:米中貿易摩擦懸念の後退で売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)2.85%で終了した。米中が貿易摩擦回避のために交渉に入るとの期待から米国株が反発し、投資家のリスク回避の動きが後退し、売りが強まった。
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