★米国株式市場は下落:利益確定売りで小幅安
NYダウは21.22ドル安の25390.30、ナスダックは26.80ポイント安の7375.28で取引を終了した。トランプ大統領による一般教書演説が概ね想定通りで目新しさに乏しく、前日までに3日続伸し昨年12月3日以来ほぼ2カ月ぶりの高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。ただ、堅調な米企業決算を手掛かりにした買いが根強かった。また、ムニューシン米財務長官らが来週に米中通商協議を再開することが伝わり、対中貿易摩擦問題の解決を期待する見方から下値は堅かった。ダウ平均は小幅高に転じる場面があった。 VIX指数は15.57から15.38へ低下した。
★NY外国為替市場:米10年債入札後に全般ドル買い
ドル/円は、一時109.56円と日通し安値を付けたあとはじりじりと下値を切り上げる展開になった。豪ドルやユーロ、NZドルに対してドル高が進んだ影響を受けたほか、米10年債入札後に全般ドル買いが進んだ流れに沿って110.04円まで値を上げた。ただ、アジア時間に付けた日通し高値110.05円を上抜けることは出来なかった。市場では『心理的にどうしても110円台は売りとの意識が強い』との声が聞かれた。
ユーロ/ドルは、 欧州時間に発表された12月独製造業新規受注が予想を下回ったことで、独景気の減速懸念が高まりユーロ売りが進行した。『欧州委員会は7日発表の経済見通しで2019年の伊成長率見通しを1.2%から0.2%に下方修正する可能性』との報道や、国際通貨基金(IMF)が『2019・20年の伊成長率見通しは1%以下』との見解を示したことも嫌気された。米10年債入札が低調と受け止められ、米長期金利が上昇に転じると全般ドル買いが活発化し、一時1.1361ドルと1月25日以来の安値を付けた。
★NY原油先物市場は反発:原油在庫の増加幅が予想を下回る
NY原油先物市場は時間外取引で52.86ドルまで売られたが、取引終盤にかけて54.30ドルまで買われた。 原油在庫の積み増し幅拡大への懸念から、米エネルギー省(EIA)週間在庫統計に向けて53ドル付近まで弱含みに推移した。在庫統計の結果は原油が約126万バレルの積み増しとなったものの、一部では200万バレルを超える積み増し幅も予想されていたため、市場は買い戻しが強まった。
★NY金先物市場は続落:ドル高を嫌気した売り優勢
NY金先物市場は一時1309.90ドルまで売られた。為替相場でドルがユーロなどに対して強含んだことで、ドル建ての金先物は売りが優勢となった。米債入札を経て米長期金利が上昇したことも、金利が付かない金の上値を抑えた。 米国株式市場は伸び悩んだが、特に意識されなかった。
★米国債券市場は横ばい:10年債の入札不調で売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ2.69%で終了した。米国株式市場の下落を背景に買いが先行したものの、10年債入札が『低調』と受け止められると失速した。
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