★米国株式市場は下落:引き続き貿易摩擦の強まりを嫌気
NYダウは424.69ドル安の23533.20、ナスダックは174.01ポイント安の6992.67で取引を終了した。前日に大きく下げた反動から朝方は買い戻しの動きが広がった。しかし、トランプ政権による制裁関税策や世界貿易期間(WTO)への提訴に対する報復として、中国が米国の豚肉や果物などに追加関税を課す計画を発表した。そのため、貿易摩擦が強まり、もみ合う展開となった。トランプ大統領が拒否権発動を示唆していた歳出法案に署名したことを受け上昇する場面もあったが、中国による米国購入の減額検討や、ロシアの報復措置の報道を受け、引けにかけては下げ幅を拡大する展開となった。VIX指数は23.34から24.87へ上昇した。
★NY外国為替市場:米国株の失速でドル売り強まる
ドル/円は、日経先物が270円高まで上昇したことをながめ、リスク選好の動きからドル買いが先行した。米長期金利が上昇したことも相場の支えとなり、一時105.29円まで上昇した。しかし、アジア時間につけた高値の105.37円が意識されると次第に伸び悩む展開となった。高く始まったNYダウが440ドル超安まで失速したほか、米長期金利も再び低下したことなどがドル売りを誘った。ユーロ/ドルは、総じてドル安が進んだ流れに沿って徐々に値を上げた。一時1.2373ドルと日通し高値を付けた。
★NY原油先物市場は反発:協調減産継続観測から買い優勢
NY原油先物市場は一時66.00ドルまで買われた。サウジアラビアの閣僚が2019年も協調減産体制の継続が必要との見方を示したことや、米商務省が23日発表した2月耐久財受注が前月比+3.1%となり、市場予想を上回ったことが買い材料となった。また、ドル安が続いていることも下支えとなった。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比4基増加の804基となった。
★NY金・銀先物市場は上昇:米国株安とドル安継続で買い優勢
NY金先物市場は一時1350.40ドルまで買われた。米国株の大幅続落やドルが主要通貨に対して弱含んだことが買い材料となった。トランプ米大統領が、歳出法案に署名したことで、米政府機関の閉鎖が回避され米国株が一時反発したが、米中貿易摩擦への懸念で米国株が下げに転じたことでリスク回避の金買いが活発化した。
★米国債券市場は続伸:リスク回避の買いと持ち高調整売りが交錯
米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.81%で終了した。米国株が大幅下落したことを受けて、リスク回避の債券需要が高まった。半面、週末を控えた持ち高調整売りも出たため、一方的に買いが進む展開にならなかった。
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