★米国株式市場は下落:米中貿易摩擦への警戒から売り優勢
NYダウは724.42ドル安の23957.89、ナスダックは178.61ポイント安の7166.68で終了した。トランプ政権による中国への関税策発表を控えて、売りが先行した。米長期金利が下落したことで金融セクターに売りが広がったほか、フェイスブックによる顧客情報流出問題への懸念も根強く、終日大幅下落となった。米政府が中国の知財侵害関税を発表し、中国からの対抗措置も懸念される中、米中貿易摩擦への警戒感が高まった。VIX指数は17.86から23.34へ上昇した。
★NY外国為替市場:リスク回避の動きが強まり円買い優勢
ドル/円は、米中貿易摩擦への懸念からNYダウ先物や日経先物が下落し、リスク回避目的のドル売りが先行した。米長期金利の低下も売りを促し、一時105.26円まで下押しした。ただ、2日につけた直近安値の105.25が目先のサポートとして意識されると、NYダウが一時下げ幅を縮めたことで105.80円台まで下値を切り上げる場面も見られたが、一巡後は再び売りが優勢となった。ユーロ/ドルは、一時1.2286ドルまで下落する場面があったものの、株価動向をにらんだ円絡みの取引が中心となったこともあり、総じて1.2300ドルを挟んだ水準で方向感が出なかった。
★NY原油先物市場は反落:米中貿易摩擦への警戒感高まる
NY原油先物市場は一時64.14ドルまで売られた。トランプ米大統領は22日、少なくとも500億ドル相当の中国製品への関税賦課を命じる大統領令に署名したことが売り材料となった。米中貿易摩擦への警戒感が高まり、世界経済の持続的な成長への期待は後退した。原油需要は減少するとの思惑が広がったことも売り材料とあんった。さらに、米国株が大幅下落したこともポジション調整的な売りも出た。
★NY金・銀先物市場は上昇:リスク回避の金買いが優勢
NY金先物市場は一時1335.00ドルまで買われた。米中貿易摩擦は激化するとの見方が広がり、米国株は取引終了時にかけて大幅安となったことから、リスク回避の金買いが優勢となった。米長期金利の低下も材料視された。
★米国債券市場:米中貿易摩擦懸念からリスク買い需要高まる
米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%低い(価格は上昇)2.82%で終了した。米政府が中国製品に高関税を課す制裁措置を発表したことで、中国との貿易摩擦への懸念からリスク回避姿勢が強まり債券買いが優勢となった。
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