★米国株式市場は下落:利食い先行の動きや米政治を巡る不透明感
NYダウは5.97ドル安の23995.95、ナスダックは14.59ポイント安の6971.48で取引を終了した。前日までに5日続伸し約1カ月ぶりの高値を付けたあとだけに、利食い売りが先行し一時200ドル超下げた。米政府機関の一部閉鎖が続き、米政治を巡る不透明感が高まっていることも相場の重しとなった。ただ、米利上げが打ち止めになるとの見方から押し目買いも入りやすく、売り一巡後は徐々に下げ幅を縮めた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6日ぶりに反落した。VIX指数は19.50から18.19へ低下した。
★NY外国為替市場:週末ポジション調整のユーロ売りに振られる展開
ユーロ/ドルは、欧州市場では一時1.1540ドルまで値を上げる場面もあったが、買いの勢いは長続きせず失速した。特に新規のユーロ売り材料は伝わらなかったが、まとまった規模のユーロ売りのフローが持ち込まれたことで前日の安値1.1485ドルを下抜けて一時1.1458ドルまで下げ足を速めた。市場では『週末を控えたポジション調整目的の売りが出た』との指摘があった。ドル/円は、米長期金利の低下を手掛かりに円買い・ドル売りが先行し一時108.12円と日通し安値を付けたが、ユーロドルの下落をきっかけに円売り・ドル買いが強まると108.59円の本日高値まで持ち直した。米長期金利低下や米国株安を背景に円買い・ドル売りが入ると108.31円付近まで下押しする場面もあったが、引けにかけて再び強含んだ。
★NY原油先物市場は反落:週末の利益確定売りが優勢
昨日まで9連騰の流れを引き継ぎ、買いが先行し、一時53.31ドルまで上昇した。ただ、その後は週末の利益確定売りが優勢となり、急速に上値を引き下げる展開となった。世界経済の減速に対する警戒感は払拭されておらず、原油需要が大幅に増加しない場合、需給悪化によって原油価格は反落するとの見方も影響した。米大手石油ガス開発のベーカー・ヒューズによると、今週の米国内の原油の掘削装置(リグ)稼動数は先週から4基減少して873基となった。
★NY金先物市場は小反発:米国株安でリスク選好の動きが後退
米株が反落し、リスク選好ムードが弱まったことで買いが優勢となった。ただ、為替相場でドルが対ユーロで強含み、ドル建ての金に割高感が生じたことで上値は限られた。
★米国債券市場は反発:米FRBによる利上げ打ち止め観測から買い優勢
米国債市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.70%で終了した。米利上げが打ち止めになるとの見方から債券買いが入ったほか、米国株が反落したことが相場の支援材料となった。
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