FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米中貿易協議の進展期待から買い優勢

NYダウは256.10ドル高の23787.45、ナスダックは73.53ポイント高の6897.00で取引を終了した。米中貿易協議の進展期待を背景に、キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率が高い銘柄中心に買いが広がった。 また、原油価格の上昇が好感されたほか、ハイテク株を中心に買いが広がり一時330ドル超上昇した。VIX指数は21.40から20.40へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は109円台では戻り売り根強い

ドル/円は、に一時109.08円と日通し高値を付けたものの、109円台では戻りを売りたい向きも多く滞空時間は短かった。前週末のパウエル米FRB議長の発言を受けて、米利上げが打ち止めになるとの見方から円買い・ドル売りが入りやすい面もあり、一時108.44円と日通し安値を付けた。ただ、米中貿易協議の進展期待を背景に米国株が底堅く推移すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いがやや優勢になり108.83円付近まで持ち直した。なお、8日までの予定だった米中次官級貿易協議は9日も続行する見通しとなったほか、トランプ米大統領はツイッターで『米中協議はとても順調』と述べたことも好感された。 ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された11月独鉱工業生産や12月ユーロ圏経済信頼感指数が予想を下回ったことで、欧州景気の減速が改めて意識されてユーロ売りが出た。ポンドドルの下落につれた売りも出て、一時1.1422ドルと日通し安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は続伸:主要産油国による協調減産期待の思惑

NY原油先物市場は一時49.95ドルまで買われた。昨年の後半に急落した原油は今年に入って買い戻しが続いている。今月から始まった石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国の協調減産への期待が原油相場の支えとなっているなか、米中通商協議の進展期待も追い風となった。 

 

NY金先物市場は反落:米株高と米長期金利上昇で売り優勢

NY金先物市場は一時1280.20ドルまで売られた。米国株高や米長期金利の上昇を意識して利益確定を狙った売りが増加した。米中通商協議の進展への期待が広がっていることも金の上昇を抑える一因となった。1オンス=1300ドルが当面の上値目処として意識されている。

 

米国債券市場は続落:リスク回避の債券買いが後退

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)2.73%で終了した。米中貿易協議の進展期待を背景に米国株が堅調推移すると、安全資産とされる米国債に売りが出た。3年物国債入札が『やや低調』と受け止められたことも債券売りを誘った。

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