★米国株式市場は上昇:米中の貿易協議が漸進するとの期待買い
NYダウは98.19ドル高の23531.35、ナスダックは84.61ポイント高の6823.47で取引を終了した。前週末のパウエルFRB議長の発言を受けて、米利上げが打ち止めになるとの見方から買いが優勢となった。米中の貿易協議が前進するとの期待から買いが入った面もあり、一時250ドル超上げた。ただ、前週末に750ドル近く上昇したこともあって利益確定の売りも出やすく、指数はマイナス圏に沈む場面があった。マイクロン・テクノロジーの投資判断と目標株価の引き上げを受けて、半導体セクター全体に買いが広がった。VIX指数は21.38から21.40へわずかに上昇した。
★NY外国為替市場:米長期金利上昇でドル買い・円売り
ユーロ/ドルは、前週末のパウエル米FRB議長の発言を受けて、米利上げが打ち止めになるとの見方から全般ドル売りが出やすい地合いとなった。欧州時間に発表された11月ユーロ圏小売売上高が予想を上回ったことも相場の支援材料となり、一時1.1483ドルと日通し高値を付けた。ドル/円は、NYダウが一時250ドル超上昇し、日経平均先物が220円上げると、投資家のリスク許容度が回復し円売り・ドル買いが優勢となった。米長期金利が上昇に転じたこともドル買い戻しを促し、一時108.75円付近まで値を上げた。ただ、アジア時間早朝に付けた日通し高値108.78円を上抜けることは出来なかった。 なお、ボスティック米アトランタ連銀総裁はこの日、世界経済の減速に加えて景気への不安も強まっているとし、『今年の利上げ回数は1回にとどまる可能性がある』との見方を示した。
★NY原油先物市場は続伸:米中貿易交渉再開や米株高を好感した買い
NY原油先物市場は一時49.79ドルまで買われた。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国の協調減産への期待を背景とした買いが継続した。為替市場でドルが対ユーロなどで下落したことや、米株が続伸するなど投資家のリスク回避ムードが後退したことも、原油高を後押しした。また、この日から明日にかけて米中が次官級の貿易協議を再開し、協議の進展期待も原油の支えとなった。
★NY金先物市場は反発:リスク回避の買いは一服
NY金先物市場は一時1297.00ドルまで買われた。米国株が続伸し、原油高が進むなど投資家のリスク選好地合いが高まり、逃避資産の金が売られる場面もあった。しかし、為替市場でのドル安・ユーロ高を背景に買いが入った。 米中貿易交渉の再開を受けて安全逃避の買いはやや縮小していることから、市場参加者の間では、1300ドルが当面の上値目処になるとの声も聞かれた。
★米国債券市場は続落:リスク回避の債券買いが後退
米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.69%で終了した。米国株が底堅い展開となったことを受けて安全資産としての米国債に売りが出た。3、10、30年債入札を控えて、需給緩和を警戒した売りも出た。
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