★米国株式市場は上昇:値ごろ感からの買い戻し
NYダウは82.66ドル高の23675.64、ナスダックは30.18ポイント高の6783.91で取引を終了した。世界的な景気減速懸念を背景に足もとで相場下落が続き、約9カ月の安値を付けたあとだけに値頃感から買い戻しが優勢となった。四半期配当の引き上げや自社株購入計画が好感されてボーイングが大幅に上昇し、指数の押し上げ要因となった。半面、原油相場の下落を背景に、エクソンモービルやシェブロンなどエネルギー株が売られた。 VIX指数は24.52から25.58へ上昇した。
★NY外国為替市場:米国株がプラス圏で推移したことでドル持ち直し
ドル/円は、アジア株や欧州株の下落を背景に円買い・ドル売りが先行した。米長期金利が時間外取引で低下したことが相場の重しとなり、一時112.22円と日通し安値を付けた。ただ、NYの取引時間帯に限れば下値の堅さが目立った。6日と10日の安値112.24円がサポートとして意識されると買い戻しが先行した。米国株相場が高く始まったことも相場の下支え要因となり112.62円付近まで持ち直した。そのあとは翌日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前に様子見ムードが広がり、112円台半ばでのレンジ取引に終始した。なお、トランプ米大統領は前日に続きツイッターで米連邦準備理事会(FRB)の利上げをけん制したものの、市場では『トランプ大統領に言われてFRBが利上げを見送れば、市場の信頼を失うことになる』との指摘があり、相場の反応は限定的だった。 ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1402ドルと日通し高値を付けたものの、この日発表の12月独Ifo企業景況感指数が2016年9月以来の低水準を付けたこともあって上値は限られた。米国株相場の上昇なども相場の重しとなり、一時1.1350ドル付近まで下押しした。なお、『イタリアは欧州連合(EU)と2019年予算案で合意した』との報道が伝わると、やや強含む場面もあったがユーロ買いでの反応は一時的だった。
★NY原油先物市場は続落:供給過剰懸念を嫌気した売り
NY原油先物市場は一時45.79ドルまで売られた。原油の供給過剰の懸念が根強いなか、世界的な景気減速、特に世界第2位の石油消費国である中国経済の鈍化懸念が強まり、原油需要の減少への警戒感が高まっている。市場では『 49ドル以下ではストップロスとみられる売りも執行されたようだ。』との指摘もあった。
★NY金先物市場は小幅続伸:米国株の伸び悩みで買い優勢
NY金先物市場は一時1254.50ドルまで買われた。持ち高調整の動きが主導のなか、米国株の伸び悩みやドル安・ユーロ高も手掛かりに買いが優勢となった。ただ、19日にFOMCの結果公表を控えた様子見ムードが強く、値動きは限られた。
★米国債券市場は続伸:米利上げペース鈍化観測で買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.81%で終了した。8月下旬以来4ヵ月ぶりの低下となった。FOMC結果公表を前に様子見ムードが強かったものの、市場では『来年以降の米利上げペース鈍化観測』が浮上し債券買いが優勢となった。
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