FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:フェイスブックの情報漏えい問題を嫌気

NYダウは335.60ドル安の24610.91、ナスダックは137.74ポイント安の7344.24で取引を終了した。フェイスブックによる情報漏えい問題を巡り、フェイスブック株が急落したことでハイテク株全般に売りが広がった。今回の問題は他のハイテク企業でも起こり得るとの懸念も強まった。中国との貿易摩擦問題への懸念が根強いことや、FOMCを控えて持ち高調整目的の売りも出た。NYダウは一時490ドル超下落した。VIX指数は15.80から19.02へ上昇した。

 

NY外国為替市場:過度な円高進行は一服

ドル/円は、欧州時間からの流れを引き継いで一時106.31円まで上昇したものの、次第に上値を切り下げた。米長期金利が低下に転じたほか、NYダウが490ドル超安まで下落するなど株安が進む中、105.78円まで下落した。ただ、引けにかけては株安や金利低下が一服したことで再び106円台を回復するなど神経質な展開となった。ユーロ/ドルは、ECB関係筋の話として『ハト派的な政策立案者も今年中にQEを終了させるべきだという議論をしている』『最初の利上げは2019年第2四半期が良い』などの見解が伝わったことをキッカケに買いが先行した。米長期金利などを背景に全般ドル安が進んだ影響もあり、一時1.2359ドルまで上昇した。その後は利益確定売りなどに押されて1.2330ドル台までやや上値を切り下げた。

 

NY原油先物市場は反落:欧米株安を嫌気した売り

NY原油先物市場は一時61.45ドルまで下落した。米国内のシェールオイル生産拡大に対する警戒感は消えていないことや、米国株の大幅下落が嫌気された。原油需要の増大に対する懐疑的な見方は残されており、原油価格の上値は重い展開となっている。

 

NY金・銀先物市場は上昇:欧米株安を受けてリスク回避の買い優勢

NY金先物市場は1319.60ドルまで買われた。欧米株安やユーロ高・米ドル安の相場展開を受けて安全資産としての金の需要が高まった。ただ、FOMCの会合結果を確認したいとの理由でやや上げ渋る場面もあった。

 

米国債券市場は続落:FOMC前のポジション調整売り

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.85%で終了した。米国株価が大幅安となったことで一時買いが強まったものの、引けかえては徐々に上げ幅を縮小した。FOMCを前に持ち高調整の売りが出た。

 

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