FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:FOMC議事録発表後に米長期金利上昇を嫌気

NYダウは166.97ドル安の24797.78、ナスダックは16.08ポイント安の7218.23で取引を終了した。短期的な戻りを期待した買いが強まり、指数は一時300ドル超上昇した。ただ、注目のFOMC議事録では、大半が経済成長に自信を示し、インフレ見通しにも楽観的な見方を強めたことが明らかとなった。発表後に相場は上げ幅を拡大したものの、米長期金利が4年ぶりの水準に上昇したことが嫌気され上げ幅を縮小した。VIX指数は20.60から20.02と低下した。

 

NY外国為替市場:FOMC議事録要旨発表後乱高下

ドル/円は、FRBが公表したFOMC(1月開催分)の議事録が、予想されていたほどタカ派色を強めなかったため利食いなどのドル売り優勢となった。しかし、全般的に経済に楽観的な見方が示され、成長見通しの引き上げで、さらなる利上げが適切との見方が再確認されると、米長期金利が急上昇となりドル買いが再燃した。ユーロ/ドルは、FOMC議事録要旨公表直後に一時1.23599ドルまで上昇したが、米長期金利の急上昇に伴って1.2281ドルまで急失速した。

 

NY原油先物市場は小幅安:FOMC議事要旨公表を控えて様子見

NY原油先物市場は一時61.12ドルまで売られた。主要通貨に対してドルが強含んだことが意識され原油価格は伸び悩んだ。FOMCの議事要旨公表を控えて、売買を手控えた投資家は少なくなかった。通常取引終了後には一時61.07ドルまで下落した。

 

NY金・銀先物市場は上昇:FOMC議事録要旨公表を控えて様子見

NY金先物市場は、通常取引の時間帯で1335.30ドルまで買われた後に1328.20ドルまで売られた。FOMCの議事要旨発表を控えて、多くの投資家は積極的な売買を見送った。その後、FOMC公表されると米長期金利が急上昇したことや、ドルが買い戻されると通常取引終了後に一時1324.40ドルまで下落した。

 

米国債券市場は続落:FRBの利上げ継続の思惑から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%高い(価格は下落)2.95%で終了した。FOMC議事要旨の発表直後こそ買いが入ったが、緩やかな利上げが継続するとの見方からその後は一転して売りが優勢となった。利回りは2014年1月以来、約4年1ヶ月ぶりの水準まで上昇した。

 

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