★米国株式市場は上昇:良好な経済指標を受け買いが優勢
NYダウは72.85ドル高の24946.51、ナスダックは0.25ポイント高の7481.99で取引を終了した。米2月住宅着工件数が概ね良好となったほか、鉱工業生産指数やミシガン大学消費者信頼感指数が予想を上振れしたことで買いが先行した。保護主義色が強めるトランプ政権への警戒感から週半ばにかけて大きく下げた反動が出た。また、20-21日のFOMCを前に持ち高調整目的の買いも入った。ただ、オプションや先物決済日が重なるクアドルプル・ウィッチングで出来高が膨らみ、上値の重い展開となった。VIX指数は16.59から15.80へ低下した。
★NY外国為替市場:米長期金利上昇から全般ドル買い優勢
ドル/円は、欧州時間からのドル売りの流れを引き継いで、一時105.60円まで値を下げた。ただ、売り一巡後は米長期金利が上昇に転じたことで全般ドル買いが強まる中、次第に下値を切り上げる展開となった。この日発表された米住宅関連統計こそ市場予想より弱かったものの、米2月鉱工業生産指数や米3月ミシガン大学消費者信頼感指数などが相次いで強い結果となったこも支えとなり、一時106.24円まで上げた。引けにかけては105.90円台までやや伸び悩んだ。ホワイトハウス高官の交代が発表されなかったため米国の政局不透明感への懸念が緩和したことも支えとなった。ユーロ/ドルは、米長期金利上昇とともにドル高が進んだ流れに沿ってユーロ売りが強まった。一時1.2260ドルと本日安値を更新した。しかし、その後はユーロクロスの上昇につれて1.2290ドル台まで下げ渋った。
★NY原油先物市場は大幅続伸:世界的な需給改善への思惑
NY原油先物市場は一時62.60ドルまで上昇した。良好な米国経済指標を受け、原油需要増加を意識した買いが入った。米国株高も原油先物市場に対する支援材料となった。また、前日の国際エネルギー機関(IEA)月報を受けて、世界的な需給改善への思惑が強まり買いが進んだ。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比4基増加の800基となった。
★NY金・銀先物市場は続落:米経済指標の改善を嫌気
NY金先物市場は一時1309.50ドルまで売られた。良好な米経済指標を受け、米長期金利が上昇したことで売りが優勢となった。また、来週20-21日に開かれるFOMCの0.25ポイントの追加利上げが決定される見込みだが、FOMCの金利・経済予測は前回予測(12月時点)を上回る内容になるとの思惑が浮上していることも金の圧迫要因となった。
★米国債券市場は続落:FOMCを控えた持ち高調整売り
米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.84%で終了した。米株式市場が上昇したことを受けた売りが出たほか、20-21日のFOMCを前に持ち高調整目的の売りも観測された。
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