★米国株式市場は上昇:欧州株高や年末商戦の好スタートを好感
NYダウは354.29ドル高の24640.24、ナスダックは142.87ポイント高の7081.85で取引を終了した。欧州株がほぼ全面高となり、米国株にも買いが先行した。米年末商戦が店舗・ネットの双方で好スタートを切ったと推定されていることから、小売関連株中心に買いが優勢となった。また、前週末まで大幅に下落していた原油価格が反発すると、エネルギー関連株にも買いが入った。さらに、このところ下落していた金融株やハイテク株も堅調推移した。VIX指数は21.52から18.90へ大幅低下した。
★NY外国為替市場:米国株高・米長期金利上昇を受けドル買い優勢
ドル/円は、好調な米年末商戦や原油高を好感してダウ平均が一時380ドル超上昇すると、投資家のリスク回避姿勢が後退し円売り・ドル買いが優勢となった。米長期金利の上昇も相場の支援材料となり、一時113.65円と16日の高値に面合わせした。一方市場では『ロシアによるウクライナ艦船拿捕など地政学的な緊張があるなか、円安となる理由が分からない』との指摘もあった。ユーロ/ドルは、 イタリア政府が来年度予算案について、財政赤字の目標を減らすことを検討していると伝わり、同国の財政懸念が後退した。欧州市場では、全般ユーロ買いが先行し一時1.1384ドルと日通し高値を付けた。ただ、そのあとは11月独Ifo企業景況感指数が102.0と予想の102.3を下回ったため一転下落した。ニューヨーク市場でも、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出てさえない展開になった。ECBドラギ総裁が欧州議会で『最近の経済データは予想よりも弱い』『大規模な金融緩和政策が依然として必要』『資産買い入れは最後まで継続すると予想』などと述べたことも相場の重しとなり、一時1.1325ドルと日通し安値を付けた。
★NY原油先物市場は反発:欧米株高を受けて買い戻し優勢
NY原油先物市場は一時52.25ドルまで買われた。先週末の大幅下落の反動で買い戻しが入った。先週末に約1年1ヵ月ぶりの安値水準まで下落したことで、この日は安値拾いの動きが優勢となった。また、米国株が大きく反発するなど米中関係悪化を懸念した動きが後退したことも、原油の買戻しを支えた。ただ、世界経済の減速観測は後退していないため、原油需要増大を想定した買いは増えなかった。
★NY金先物市場は続落:欧米株高やドルの強含みを嫌気した売り
NY金先物市場は一時1221.70ドルまで売られた。来年にFRBが利上げを打ち止めするとの見方や週末の米中首脳会談の不透明感で買いが先行した。しかし、欧米株が堅調な動きとなり、原油価格も反発したほか、ドルが主要通貨に対して強含んだことで売り戻しの動きとなった。
★米国債券市場は小反落:リスク選好の動きから売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは小反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)3.05%で終了した。米国株の大幅上昇を背景に安全資産とされる債券に売りが出たものの、引けにかけては買戻しが入ったため小幅な下落ととどまった。
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