★米国株式市場は下落:NY原油急落を受け売り優勢
NYダウは178.74ドル安の24285.95、ナスダックは33.27ポイント安の6938.98で取引を終了した。感謝祭翌日で午後1時までの短縮取引となった。NY原油先物価格が世界的な景気減速懸念を受けて、一時8%超の急落を受けて、エネルギー関連株を中心に売りが広がった。一時NYダウは200ドル近く下落した。市場では『中国や欧州の景気減速に加え、好調だった米国経済の先行きへの不安も台頭している』との指摘があった。また、ハイテク大手の売りが継続したほか、トランプ政権が同盟諸国に対して、中国通信機器メーカーのファーウェイ製品の使用中止を打診していたことが報じられ、月末に予定される米中首脳会談への懸念も広がった。VIX指数は20.80から21.52へ上昇した。
★NY外国為替市場:ロンドンフィキシングでドル買い強まる
ドル/円は、ユーロ/円などクロス円の下落につれた売りが出て一時112.63円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢になった。NY原油先物価格の急落を背景に、資源国通貨に対してドル高が進むと円に対してもややドル買いが優勢となった。 ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された11月の独・ユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)が予想より弱い内容となったことを受けて、ユーロ圏景気が鈍化しているとの懸念が高まりユーロ売りが広がった。イタリアの財政懸念も引き続き相場の重しとなり、一時1.1328ドルと日通し安値を付けた。市場では『ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングにかけてユーロ売り・ドル買いが強まった』との指摘があった。
★NY原油先物市場は反落:世界的な景気減速観測と減産観測後退で売り優勢
NY原油先物市場では、51.69ドルを高値に50.33ドルまで下落した。サウジアラビアのファリハ・エネルギー相が現在、過去最高だった前月(日量1070万バレル強)を上回る生産を行っていると述べたことを受けて、売りが広がった。経済協力開発機構(OECD)が世界経済の減速感を指摘している。OPECが原油の需要減少に早急に対応できないとの観測が売りを後押しした。 また、米トランプ政権の対サウジ関係重視表明を受けて、トランプ政権が嫌う減産が難しくなったとの見方も売り材料となった。
★NY金先物市場は反落:原油急落で商品増場全般軟調
NY金先物市場は、1220.60ドルまで下落後、一旦1225.80ドルまで上昇した。米トランプ政権との関係考慮で減産は困難との見方から急落したことを受けて、商品相場の先安警戒による売りが強まった。また、欧州の景況感悪化でユーロ安・ドル高となり、金の割高感も売りにつながった。一方、米株安を受けてリスク回避的な買いもみられ、下落幅は限定的となった。全般休日の狭間の短縮取引で売買は手控え気味となった。そのため、動きは休場前の21日のレンジ内に収まった。
★米国債券市場は上昇:原油相場の急落で物価上昇基調が鈍化観測で買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)3.04%で終了した。原油先物相場が急落し、物価上昇基調が鈍化するとの見方から買いが入った。米国株の下落も安全資産とされる米国債の買いを誘った。この日は感謝祭の翌日のため短縮取引だった。
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