FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:短期的な戻りを期待する買い優勢

NYダウは115.54ドル高の24873.66、ナスダックは15.07ポイント安の7481.74で取引を終了した。週間新規失業保険申請件数が50年ぶりの低水準となったほか、NY連銀製造業景況指数が予想を上振れたことが好感され買いが先行した。前日まで3日続落した後とあって、短期的な戻りを期待する買いが入った。ただ、米中間の貿易摩擦などへの懸念も根強く、一時290ドル超高まで上昇する場面がったが徐々に上げ幅を縮小した。VIX指数は17.23から16.59へ低下した。

 

NY外国為替市場:貿易戦争懸念が後退しドル買い優勢

ドル/円は、米国の比較的良好な経済指標に加え、保護貿易推進派のナバロ国家通商会議委員長が『世界の貿易戦争を勃発させることなく関税を導入させることが可能だ』と発言し、警戒感が後退した。ドル買いやリスク選好の円売りが再燃した。その後、ムラー特別警察官がロシアと取引を探るためトランプオーガニゼーションに対し召喚状を送付したとの報道でロシアゲート疑惑が再燃し伸び悩んだ。ユーロ/ドルは、ECbが金融政策の変更に依然慎重であるほか、イタリアでポピュリズム政党が主導する可能性が懸念されユーロ売りが優勢となった。

 

NY原油先物市場は続伸:世界原油需要見通しの上方修正を好感

NY原油は一時61.54ドルまで買われた。米国内のシェールオイル生産拡大に対する警戒感は残っているが、一部で供給不安が指摘されており、原油価格は底堅い動きを見せた。国際エネルギー機関(IEA)が月報で2018年の世界原油需要見通しを上方修正したため、需給改善を期待した買いが入った。

 

NY金・銀先物市場は下落:米経済指標の改善やドル高を意識した売り

NY金先物市場は一時1314.90ドルまで売られた。雇用や企業景況感に関する一部経済指標が改善したことや、外国為替市場でドルが主要通貨に対して強含んだことが売り材料となった。クドローNEC委員長がCNBCのインタビューで『ドルが王様でいることは米国の国益であり、米経済にとっても利益だ』と述べたほか、『現水準よりもほんのわずかばかり上昇を予想したいが、安定していることが一番。私ならドルを買って金を売りだろう』と発言した。この発言が金価格の反発を抑制した。

 

米国債券市場は反落:株高やポジション調整の売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.83%で終了した。米国株が上昇したことで安全資産としての債券需要が低下した。また、前日まで買われていた反動もあって売りに押された。

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