★米国株式市場は上昇:米中間選挙が予想通りとなり安心感から買い優勢
NYダウは545.29ドル高の26180.30、ナスダックは194.79ポイント高の7570.75で取引を終了した。6日投開票の米中間選挙は大方の予想通り、共和党が上院の過半数議席を維持する一方で、民主党が下院を征する結果となったことから買い安心感が広がった。また、米中貿易摩擦を巡る協議進展への期待からハイテク株を中心に終日大幅上昇となった。VIX指数は19.91から16.36へ低下した。
★NY外国為替市場:米中間選挙結果を受けドル安・円安
ドル/円は、欧州市場で米長期金利の低下などを手掛かりに円買い・ドル売りが入り一時112.94円まで値を下げたものの、113円割れの水準では押し目買いなどが入ったため下値は堅かった。6日の米中間選挙がほぼ予想通りの結果となった安心感から、NYダウが一時560ドル超上昇した。日経平均先物が大幅上昇したことも相場の下支え要因となり、一時113.61円付近まで持ち直した。米30年債入札が『低調』だったとの見方から米長期金利が低下幅を縮めたこともドル買いを誘った。なお、トランプ米大統領がツイッターで『セッションズ司法長官の事実上の更迭』を発表すると円買い・ドル売りが入る場面もあったが、反応は一時的だった。 ユーロ/ドルは、米長期金利の低下などを理由に全般ドル売りが先行すると、一時1.1500ドルまで値を上げたものの、1.15ドル台では戻りを売りたい向きも多く滞空時間は短かった。NYの取引時間帯に入ると、米国株の大幅上昇や米長期金利の持ち直しでユーロ売り・ドル買いがじわりと強まり1.1425ドル付近まで下押しした。
★NY原油先物市場は続落:原油在庫の大幅増加を嫌気
NY原油は一時61.20ドルまで下落した。米エネルギー情報局(EIA)が公表した資料によると、原油在庫が市場予想を大幅に上回る水準まで増加していたことが嫌気された。ガソリン在庫は減少予想に反して増加していた。OPECは2019年における生産削減について議論すると報じられたが、これまでのところ、目だった反応はないようだ。米中間選挙の結果を受けて、米国株が大幅上昇したものの、材料視されなかった。
★NY金先物市場は小幅高:米国株の大幅上昇を意識して買いはやや後退
NY金先物市場は一時1238.40ドルまで買われた。米中間選挙で議会にネジレが生じたことで、安全資産としての金買いが入った。しかし、米国株が大幅高となったことや米長期金利が下げ渋ったことで、安全資産としての金買いは後退した。また、ドル売りが失速すると上げ幅を縮小した。
★米国債券市場は横ばい:米30年物国債入札不調を嫌気
米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ3.23%で終了した。時間外取引では大幅に低下していたものの、通常取引では債券売りが優勢になった。米国株の大幅上昇が相場の重石となったほか、米30年物国債の入札が『不調』だったことから売りが広がった。
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