FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:好材料株買われアップル売られる

NYダウは190.87ドル高の25461.70、ナスダックは28.14ポイント安7328.85で取引を終了した。IBMやシェブロンなど個別に好材料が出た銘柄に買いが入り、指数を押し上げた。マクドナルドやインテルなどにも買いが集まった。一方で、アップルは大幅に下落し指数の重石となった。ただ、6日に米中間選挙や7-8日のFOMCなど米重要イベントを控えて、様子見ムードも強かった。VIX指数は19.51から19.96へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米重要イベント控え全般様子見ムード

ドル/円は、6日米中間選挙や7-8日の米連邦公開市場委員会(FOMC)など米重要イベントを控えて、様子見ムードが強かった。市場では米中間選挙について『トランプ米政権の行方を占ううえで、上下両院での勝ち負けだけではなく獲得議席数や投票率にも関心が集まっている』との声が聞かれた。今日の安値は113.05円、高値は113.31円で値幅は26銭程度と小さかった。なお、10月米ISM非製造業景気指数が60.3と予想の59.3を上回ったものの、相場の反応は限定的だった。 ユーロ/ドルは、『イタリアが予算案を修正しなければ、欧州委員会は21日の会合で制裁措置に乗り出す可能性が高い』との一部報道を受けてユーロ売り・ドル買いが先行し一時1.1354ドルと日通し安値を付けた。ただ、モスコビシ欧州委員(経済・通貨担当)が『21日にイタリアへ制裁を科すという報道はフェイクニュース』との見解を示すと買い戻しが優勢になった。週明け早朝取引で付けた高値1.1408ドルを上抜けて一時1.1424ドルまで上値を伸ばした。 

 

NY原油先物市場は小幅続落:供給過剰警戒感強く売り優勢

NY原油先物市場は一時64.14ドルまで反発したが、米国内における生産増加への懸念は消えていないことから、下げに転じた。約7カ月ぶりの安値水準に下落していることで安値拾いの買いも入ったものの、世界経済の減速懸念やサウジアラビア、ロシアや米国の増産による供給過剰警戒感は根強く、原油相場の上値は重い。トランプ米政権は5日午前0時過ぎにイラン産原油禁輸などの制裁を再発動した。ただ、原油価格の上昇を抑えるため、同国産原油の主要輸入国を含む8カ国を一時的に適用除外としたことで、イラン産原油の供給減少に対する懸念は高まっていない。 

 

NY金先物市場は小幅続落:米重要イベント控え方向感を欠く動き

NY金先物市場は一時1236.80ドルまで買われたが、株高を意識して伸び悩んだ。米中間選挙や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え方向感は鈍く小幅の上下に留まった。為替市場でドルの上値が重くなる場面では、金に買いが入ったが利益確定売りに押された。米中間選挙で共和党の両院支配の可能性は残されており、安全資産の金買いは縮小した。

 

米国債券市場は反発:前週末の急落後の反動買い

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前週末比0.01%低い(価格は上昇)3.20%で終了した。前週末の急落を受けて、この日は買い戻しが優勢となった。ただ、米中間選挙を控えて大きな方向感は出なかった。

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