★米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦懸念の後退を好感
NYダウは264.98ドル高の25380.74、ナスダックは128.16ポイント高の7434.06で取引を終了した。トランプ米大統領と習近平・中国国家主席は電話協議し、両首脳は11月末の20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて会談する意向を確認した。また、貿易戦争の打開に向けた当局間の協議を深めることで一致した。米中貿易摩擦への懸念が後退すると、中国市場への依存度が高いキャタピラーやインテル、ボーイングなどが買われ指数を押し上げた。 10月の大幅下落に対する買戻しの動きが広がる中、引け後に予定されているアップルの決算への期待感から終日堅調推移となった。VIX指数は21.23から19.34へ低下した。
★NY外国為替市場:低調な米経済指標と米長期金利低下でドル売り
ドル/円は、欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル安が進むと円に対してもドル売りが先行した。低調な米経済指標や米金利低下などもドル安要因となり、一時112.57円と日通し安値を付けた。トランプ米大統領がツイッターで『中国の習近平国家主席と貿易や北朝鮮問題を巡り非常に良好な対話を持った』とし、『来月開催のG20首脳会議で首脳会談を行う見通し』を示すと、米中貿易摩擦への過度な懸念が後退。112.80円台まで買い戻しが入る場面もあったが、戻りは鈍かった。 ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの大幅上昇をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行した。10月米ISM製造業景気指数が57.7と予想の59.0を下回り、9月米建設支出が前月比横ばいと予想の0.1%上昇を下回ったことが分かると、全般ドル売りが活発化した。米長期金利が低下に転じたこともユーロ買い・ドル売りを促し、一時1.1424ドルまで上値を伸ばした。ポンド/ドルは大幅高。『英国の欧州連合(EU)離脱交渉を巡り英・EUは金融アクセスの継続で合意した』との英タイムズ紙の報道で、合意締結への期待が膨らみポンド買い・ドル売りが優勢となった。バルニエEU首席交渉官がこの報道を否定すると伸び悩む場面もあったが、相場への影響は限定的でポンド買いは止まらなかった。予想を下回る米経済指標もポンド買い・ドル売りを誘い、一時1.3035ドルまで上げ幅を広げた。
★NY原油先物市場は大幅続落:供給不安への思惑がさらに後退
NY原油先物市場は一時63.11ドルまで売られた。ロシアの原油生産量がソビエト崩壊後最大になったことや、イラン産原油の部分的な輸出が予想されていることから、供給不安への思惑は一段と後退し、ポジション調整的な売りが優勢となった。先月1ヵ月をみても原油価格は約11%低下していることもあり地合いは弱い。
★NY金先物市場は反発:欧州通貨高で総じてドルが弱く買い優勢
NY金先物市場は一時1239.30ドルまで買われた。昨日1年4カ月ぶりの高値をつけたドルインデックスが、ドルが大幅に売り戻されたことを受けて急激に低下した。ドル安により割安感が出たことで金価格は4営業日ぶりに反発した。また、6日の米中間選挙前に安全資産とされる金買いへつながった。米長期金利の伸び悩みも支援材料となった。
★米国債券市場は小反発:低調な米経済指標受け買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに小反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)3.13%で終了した。米10月ISM製造業景気指数が市場予想を下回ったことで債券買いが入った。ただ、米国株高を手掛かりに債券売りが出たため上値も限られた。市場では『米10月雇用統計の結果を見極めたいとして相場は方向感が出なった』との指摘もあった。
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