★米国株式市場は上昇:ハイテク関連株が押し上げ要因
NYダウは241.12ドル高の25115.76、ナスダックは144.25ポイント高の7305.90で取引を終了した。10月ADP雇用統計が市場予想を上振れ、米経済の堅調さが示されたほか、FRBがメガバンクを除く金融機関の資本要件緩和を検討していることが好感された。前日に四半期決算を発表したインターネット交流サイト最大手フェイスブックに買いが集まり、大幅に上昇した。アマゾン・ドット・コムやネットフリックス、アルファベット(グーグル)など主力ハイテク株に買いが波及し、指数の押し上げ要因となった。NYダウの上げ幅は一時460ドル超となった。VIX指数は23.35から21.23へ低下した。
★NY外国為替市場:ロンドンフィキシング絡みでドル失速
ドル/円は、10月ADP全米雇用報告や7-9月期米雇用コスト指数が予想を上回ったため、円売り・ドル買いが先行し一時113.39円と9日以来の高値を付けた。NYダウが一時460ドル超上昇したことも相場の支援材料となった。ただ、月末のロンドンのフィキシングに絡んだ円買い・ドル売りが入ると、一時112.81円と日通し安値を付けた。フィキシング後は一時113円台を回復したものの、NYダウが上げ幅を縮小するとドル売りが再燃した。ユーロ/ドルは、良好な米経済指標が相次いだことで、全般ドル買いが進むと一時1.1302ドルと8月15日以来の安値を付けた。市場では『イタリアの財政問題に加え、ドイツの政局混乱は中長期的にユーロの売り圧力になる』との声が聞かれた。
★NY原油先物市場は続落:エネルギー需要減少懸念強まる
NY原油先物市場は一時64.81ドルまで売られた。本日発表されたEIA石油在庫統計で原油は321.7万バレルの積み増しとなり、市場予想よりも下回ったため原油先物は反発する局面もあった。しかしドルインデックスが一時97.20と昨年6月27日以来約1年4カ月ぶりの高値を付け上昇したように、ドル建てで取引される原油価格の割高感もあり原油先物は軟調に推移した。またロシアとサウジアラビアが増産に動いていることも原油先物価格の上値を抑えた。 世界経済の成長鈍化によるエネルギー需要減少の思惑が広がっていることも原油価格の重しとなった。
★NY金先物市場は続落:世界的な株価の回復から売り優勢
NY金先物市場は一時1213.40ドルまで売られた。アジア、欧州に続いて米国株式市場も堅調に推移したことで、安全資産の金から株式へ資金がシフトしたことで3営業日続落となった。またドルがユーロに対して底堅かったことも金売りに拍車をかけた。
★米国債券市場は続落:良好な雇用指標受け売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)3.14%で終了した。10月ADP全米雇用報告や7-9月米雇用コスト指数が予想を上回り、債券売りが広がった。米国株の上昇も相場の重石となった。
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