★米国株式市場は上昇:前日までの下落の反動買い戻し
NYダウは401.13ドル高の24984.55、ナスダックは209.94ポイント高の7318.34で取引を終了した。予想を上回る7-9月期決算の発表が相次ぎ、投資家心理が改善した。マイクロソフトやビザが大幅上昇し、指数の押し上げ要因となった。前日までに3日続落し7月6日以来の安値を付けたあとだけに、押し目買いなども入りやすかった。NYダウの上げ幅は一時520ドルを超えた。VIX指数は25.23から24.22へ低下した。
★NY外国為替市場:株高でリスク選好のドル買いが優勢
ドル/円は、ユーロやポンドなどに対してドル高が進んだ影響を受けて円売り・ドル買いが先行した。NYダウが一時520ドル超上昇し、日経先物が520円上げたことも円売り・ドル買いを促し、一時112.67円と日通し高値を付けた。ただ、前日の高値112.74円が目先レジスタンスとして意識されるとやや伸び悩んでいる。ユーロ/ドルは、 ドラギECB総裁が、金融政策の現状維持を決めた理事会後の定例記者会見で『経済成長へのリスクは概ね均衡』『インフレに関する我々の自信を疑う理由がない』との認識を示すと、ユーロ買い・ドル売りで反応し一時1.1432ドルと日通し高値を付けた。
ただ、イタリア予算案を巡り同国とEUの対立が深まるなか、戻りを売りたい向きは多く上値は限られた。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て一時1.1356ドルと8月16日以来の安値を付けた。
★NY原油先物市場は続伸:2019年に供給削減の可能性も
NY原油先物市場は一時67.65ドルまで買われた。米国株高を意識した買いが入った。OPECなどの主要産油国は2019年に原油生産を削減する可能性があるとの見方が浮上し、原油価格は底堅い展開となった。11月から実施予定の米国の対イラン制裁によってイランの石油輸出は減少することも引き続き材料視された。
★NY金先物市場は小幅反発:リスク選好の動きから上げ渋る展開
NY原油先物市場は一時1242.00ドルまで買われた。アジア市場で金買いがやや強まる場面があったが、北米市場では米国株高を意識して安全資産としての金買いは縮小した。また、為替市場でドルが堅調な展開となると金が売り戻され、結局は小幅な上げで終了した。
★米国債券市場は反落:大幅な米国株高を受け売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)3.11%で終了した。米国株が大幅に反発すると、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。ただ、英国やイタリアを巡る懸念から米国債に買いが入りやすく、下押しは限定的だった。
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