★米国株市場は大幅下落:年初来で下落に転じる
NYダウは608.01ドル安の24583.42、ナスダックは329.14ポイント安の7108.40で取引が終了した。7月6日以来の安値を更新し、年初来の騰落率はマイナスに転じた。米中貿易戦争に伴う原材料コスト増大などで、企業収益が圧迫されるのではないかとの懸念が強まり売りが膨らんだ。米地区連銀経済報告(ベージュブック)では『底堅い経済成長』が確認された一方、米中間の制裁関税の応酬に伴う原材料価格の上昇など『貿易戦争が米国経済に悪影響を与えている状況』が改めて指摘された。株価指数は引けにかけて下げ幅を広げた。 また、イタリア予算案や英国のEU離脱を巡る対立も投資家心理を悪化させた。本日の下落で、S&P500とNYダウは年初来で下落に転じた。VIX指数は20.71から25.23へ上昇した。
★NY外国為替市場:ドル買い・円買い・ユーロ売りの展開
ドル/円は、世界景気の先行きに不透明感が広がるなかで、NYダウが一時650ドル超下落したほか、日経先物が680円下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢となった。米長期金利の低下に伴う売りも出て一時112.06円と日通し安値を付けた。ユーロ/ドルは、 イタリア予算案を巡り同国とEUの対立が深まるなか、欧州時間に発表された10月独・ユーロ圏製造業PMI速報値が予想を下回り、欧州経済の先行き懸念が高まった。ポンド/ドルの下落につれた売りも出て、一時1.1379ドルと8月17日以来の安値を付けた。ただ、そのあとは1.1400ドルを挟んだ狭いレンジ取引に終始した。
★NY原油先物市場は反発:供給不安に対する懸念が再浮上
NY原油先物市場は一時67.72ドルまで買われた。前日の大幅下落の反動で買戻しが先行した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫統計では、原油在庫が5週連続の積み増しとなったが、ガソリン在庫の取り崩し分が大きかったことが買い材料となった。また、11月から実施予定の米国の対イラン制裁によってイランの石油輸出は減少するとみられており、供給不安に対する懸念が再浮上し、在庫増加は不自然ではないとの見方が出ている。ただし、引けにかけては株安をながめながら売り戻された。
★NY金先物市場は反落:ドル高・ユーロ安を嫌気され売り優勢
NY金先物市場は一時1228.30ドルまで売られた。為替市場でドル高・ユーロ安となったことが嫌気され売られた。ただ、米国株の大幅安を受けて金に資金が向かう場面もあったが、上値の重さは継続された。
★米国債券市場は続伸:米国株の大幅下落を受け買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%低い(価格は上昇)3.10%で終了した。米国株の急落を受けて、相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った。
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