★米国株式市場は下落:売りが売りを呼ぶ展開は一服
NYダウ125.98ドル安の25191.43、ナスダックは31.09ポイントの7437.54で取引を終了した。中国景気の先行き不透明感やサウジアラビアを巡る地政学リスクが懸念され、リスク回避の動きにつながった。『売りが売りを呼ぶ展開』となり、NYダウの下げ幅は一時540ドルを超えた。米長期金利の低下で銀行株が売られたほか、原油安を背景に石油関連株の下げが目立った。しかし、朝方の機械的な売りが一巡した後は好決算銘柄や出遅れ銘柄に買いが入り、急速に下げ幅を縮める場面があったが相場を押し上げるには至らなかった。VIX指数は19.64から20.71へ上昇した。
★NY外国為替市場:米国株の回復でリスク回避の円買い後退
ドル/円は、アジアや欧州の株式相場が大幅に下落したことを背景に、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが先行した。NYダウが一時540ドル超下落し、日経平均先物が290円下げたことも相場の重しとなり、一時111.96円と日通し安値を付けた。10月米リッチモンド連銀製造業景気指数が15と予想の24を下回ったことも嫌気された。ただ、売り一巡後は112.48円付近まで下げ渋った。前週末の安値111.95円が目先サポートとして意識されたほか、米国株が急速に下げ幅を縮めたことでショートカバーが入った。NYダウは前日比ほぼ横ばい圏まで買い戻され、ナスダックは一時プラス圏を回復する場面があった。 ユーロ/ドルは、NY市場に限れば方向感に乏しく、イタリア予算案を巡る思惑から神経質な動きとなった。『欧州実需勢のユーロ買いが入った』との指摘があり一時1.1493ドルと日通し高値を付けたものの、上値は限定的だった。25日に欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控えていることもあり、方向感が出にくい面もあったようだ。なお、EUの欧州委員会はイタリアの2019年度予算案を差し戻し、3週間以内に再提出するように求めた。
★NY原油先物市場は大幅反落:供給不足懸念が後退して売り優勢
NY原油先物市場は、68ドルを割り込むと下げ足を速め一時65.74ドルまで売られた。サウジアラビアはどのような供給不足をも相殺する生産が可能との見方を示したことや、世界的な株安を受けて、成長減速や需要鈍化の懸念が広がったことが売り材料となった。供給不足が払拭されたことでポジション調整的な売りが活発となった。ただ、NY午後には買戻しの動きもみられたが、66ドル後半では上値が重かった。
★NY金先物市場は反発:サウジアラビアを巡る地政学リスクで買い優勢
NY金先物市場は、サウジアラビアを巡る地政学リスクが強く意識され、安全資産とされる金には買いが集まった。NY勢が参入すると一時1243ドルまで上昇した。その後、米国株が下げ幅を縮小すると金に戻り売りが入ったが、下値での買いも根強かった。
★米国債券市場は上昇:世界的な株安で買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)3.16%で終了した。世界的な株安を背景に安全資産とされる債券に買いが入ったものの、米国株が急速に下げ幅を縮めると上値は重くなった。
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