★米国株式市場はまちまち:サウジアラビアをめぐる地政学リスクを嫌気
NYダウは126.93ドル安の25317.41、ナスダックは19.60ポイント高の7468.63で取引を終了した。中国当局は前週末、減税などの景気てこ入れ策や国内株式市場への支援などを相次いで表明した。これを好感して中国株式相場が急伸したため、米株にも買いが先行した。ただ、サウジアラビアをめぐる地政学的リスクなどが意識されると、徐々に上値が重くなった。金融や石油株中心に売りが集まると下げが加速し、一時200ドル超下落した。 VIX指数は19.89から19.64へ低下した。
★NY外国為替市場:ドルが主要通貨に対して強含み
ドル/円は、市場予想を下回った米9月シカゴ連銀全米活動指数を受けて、ドル売りが優勢となったが、ユーロやポンド絡みの取引中心となったため大きな方向感は出なかった。ユーロ/ドルは、欧州の取引時間に一時1.1550ドルまで買われる場面もあったが、上値は重かった。『欧州委員会がイタリアの2019年予算案を拒絶する可能性』が警戒されて、一転ユーロ売りが広がった。ポンド/ドルの下落につれた売りも出て一時1.1456ドルと日通し安値を付けた。イタリア政府はこの日、欧州委員会に対してEU財政規律に反する2019年予算案を修正しない考えを示した。同時に、今後数年間は財政赤字を拡大させない方針を表明した。
★NY原油先物市場は小幅続伸:供給不安から下値の堅い展開
NY原油先物市場は一時69.84ドルまで買われた。為替市場でドル高が進むにつれて原油売りが集まった。しかし、トランプ米政権が対イラン制裁を11月に再発動する方針は変わらず、それにともなう供給減少への懸念が下値を支えた。また、サウジアラビアの記者失踪事件を受けた米国とサウジアラビアの関係悪化も警戒された。
★NY金先物市場は続落:ドル高を嫌気した売り優勢
NY金先物市場は一時1222.80ドルまで売られた。ドルが主要通貨に対して強含んだことや米長期金利の下げ渋りを意識した金売りが優勢となった。ただ、サウジアラビアと欧米諸国の関係悪化懸念により、地政学リスクを意識した買いが下支えした。
★米国債券市場は横ばい:手がかり材料に欠ける方向感のない展開
米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ3.19%で終了した。手がかり材料に欠ける展開となり、相場は方向感が出なかった。市場では『イタリアとEUのイタリア予算案を巡る対立が警戒される中で小動きとなった』との指摘があった。
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