FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:前日の大幅高に対する反動売りが優勢

NYダウは91.74ドル安の25706.68、ナスダックは2.79ポイント安の7642.70で取引を終了した。前日に547ドル上昇した反動もあり売りが先行した。下げ幅は一時310ドル超安となった。ただ、売り一巡後は小幅高に転じる場面もあったが、FOMC議事要旨公表に再び下げた。FOMC議事要旨では『複数の委員が中立金利を上回る水準まで利上げを継続することに前向きだった』ことが明らかになり、株式市場では重石となった。VIX指数は17.62から17.40へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国株の持ち直しとFOMC議事要旨を受けドル買い優勢

ドル/円は、NYダウが一時310ドル超下落すると、リスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが先行した。日経先物が260円下げたことも相場の重しとなり、一時112.02円と日通し安値を付けた。ただ、NYダウと日経先物が急速に持ち直すとドル円にも買い戻しが入った。FOMC議事要旨公表後にドル高が進んだ影響も受けて、一時112.68円と日通し高値を付けた。なお、FOMC議事要旨では『数人のメンバーが長期的な水準を上回るまで利上げが必要と判断』『経済活動の拡大が続けば追加利上げが適切になると予想』『漸進的な姿勢は速過ぎまたは遅過ぎるリスクを均衡させる』との見解が示され、今後も利上げが継続するとの見方が強まった。 ユーロ/ドルは、イタリア政府高官が『同国の2019年予算が欧州委員会に拒否され、格付け会社が同国を格下げする可能性がある』との認識を示したと伝わると、全般ユーロ売りが優勢となった。一時1.1496ドルと日通し安値を付けた。

 

NY原油先物市場は反落:原油在庫が大幅に増加

NY原油先物市場は一時69.43ドルまで売られた。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫統計で、原油在庫が649万バレル増と、市場予想を大きく上回る積み増しとなったことが嫌気された。また、ドルが主要通貨に対して強含んだことも嫌気された。

 

NY金先物市場は反落:ドルが主要通貨に対して強含みを嫌気した売り

NY金先物市場は一時1223.70ドルまで売られた。為替市場でドルが主要通貨に対して強含んだことが嫌気され売りが優勢となった。ただ、NYダウが一時300ドル超安まで下げ幅を広げるなど、米株がさえない動きとなり、リスク回避による金買いも見られた。

 

米国債券市場は続落:FOMC議事要旨を受けて売りが優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)3.20%で終了した。FOMC議事要旨を受けて、米利上げ継続を見込む売りが強まった。市場では『新味に乏しい内容だったが、FRBによる利上げが想定より長く続く可能性が改めて意識された』

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