★米国株式市場は下落:米政権の先行き不透明感の高まりを嫌気
NYダウは171.58ドル安の25007.03、ナスダックは77.31ポイント安の7511.01で取引を終了した。米2月消費者物価指数(CPI)が前月より鈍化し、インフレ上昇懸念の後退を受けて買いが先行した。その後、主力のハイテク株に売りが広がったほか、原油価格の下落が嫌気され、下落に転じた。トランプ大統領がティラーソン国務長官を解任したことを受け、米政権の先行き不透明感が高まったことも投資家の心理を冷やした。VIX指数は15.78から16.35へ上昇した。
★NY外国為替市場:米政局不安からドルが全般売られる展開
ドル/円は、米2月CPIの発表直後に一時107.29円まで上昇する場面も見られたが、その後は米長期金利の低下とともに上値を切り下げる展開になった。その後、トランプ米大統領がティラーソン国務長官を更迭、後任としてポンペオ中央情報局(CIA)長官を指名することを発表すると、政局不安が強まりドル売りやリスク回避の円買いに拍車がかかった。ユーロ/ドルは、欧州時間に下値の堅さを確認すると、その後は次第に下値を切り上げた。全般にドル安が進んだ影響を受けたほか、ユーロクロスの上昇につれた買いも入り、一時1.2407ドルと日通し高値をつけた。
★NY原油先物市場は続落:米国生産拡大を懸念した売り優勢
NY原油先物市場は一時60.27ドルまで売られた。前日に続いて米国内のシェールオイルの生産拡大に対する警戒感が原油先物の上値を抑える展開となった。米国の生産増が続いた場合、OPEC主導の協調減産体制を維持することは難しくなるとの見方も浮上した。
★NY金・銀先物市場は反発:米政局不安からリスク回避の金買い優勢
NY金先物市場は一時1328.80ドルまで買われた。トランプ大統領がティラーソン国務長官の解任と米CIAのポンペオ長官の国務長官に起用すると発表したことが安全資産とされる金買いにつながった。市場では、ティラーソン国務長官の解任は金融市場の不確実性を高める要因になるとの見方が広がっている。また、米国株の下落も金買い材料になった。
★米国債券市場は続伸:米利上げ加速の思惑が後退した買い
米港債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)2.84%で終了した。米2月CPIが前月から伸び悩んだことを受け、FRBによる利上げ加速への思惑が後退したことが材料視された。
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