FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:ハイテク株の押し目買いで上げ幅拡大

NYダウは287.16ドル高の25339.99、ナスダックは167.83ポイント高の7496.89で取引を終了した。大手行の決算発表を受けて買いが先行したものの、金利上昇への警戒感から上げ幅を縮小し、NYダウは一時下落に転じる場合もあった。午後にアップルなど大型ハイテク株に押し目買いが入り、引けにかけて上げ幅を拡大した。週を通じて、NYダウは4%を超す下落となり、ナスダック総合指数も4%近い下落となった。VIX指数は24.98から21.31へ下落した。

 

NY外国為替市場:米国株高拡大に伴いドル買い戻し

ドル/円は、一時は400ドル超上昇したダウ平均が下げに転じ、日経先物が430円下げたタイミングで円買い・ドル売りが強まり、一時111.88円と日通し安値を付けた。また、10月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が99.0と予想の100.4を下回ったことも相場の重しとなった。 ただ、前日の安値111.83円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。引けにかけてNYダウが300ドル超上昇したことも買い戻しを誘い、112.25円付近まで値を上げた。米長期金利も終盤上昇に転じており、相場を下支えした。ユーロ/ドルは、アジアの時間帯では一時1.1610ドルと1日以来の高値を付ける場面があったが、海外市場ではさえない展開になった。ポンド/ドルの下落につれた売りが出たほか、エッティンガー欧州委員(予算・人事担当)のユーロ高けん制発言を意識したユーロ売り・ドル買いが出た。一時1.1535ドルと日通し安値を付けた。ただ、前日の安値1.1520ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。

 

NY原油先物市場は反発:米国株高拡大で投資家心理改善の買い

NY原油は、大幅続落の後を受け、米国株式相場が下げ止まったこともあり、買い戻し方向で週末の調整が進んだ。ただ、需要の先行き対する懸念があり、大きく買い上げる動きにはつながらなかった米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比8基増加の869基となった。

 

NY金先物市場は反落:米国株高でリスク回避が後退し売り優勢

NY金先物市場は、前日までの世界的な株安の流れが一巡し、米国株の反発を受けて、市場のリスク回避姿勢が後退し安全資産とされる金買いは後退した。また、続伸後の週末とあって、調整が売り方向で進みやすかった。
 

米国債券市場は反落:米国株高拡大で売り優勢に

米国債券で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは、前日比0.01%高い(価格は下落)3.16%で終了した。米国株が下げに転じた場面では債券買いが優勢となったが、株価が引けにかけて持ち直し上げ幅を拡大すると債権売りが強まった。

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